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普段の野菜から珍しいものまで何でも揃う青果店。創業以来70年間、京の台所・錦市場で京の家庭や料理店へ新鮮な野菜・果物を届けている。店頭には、春は朝掘り筍、夏は賀茂茄子、秋には丹波松茸や丹波栗、冬ならえび芋、堀川ごぼうと季節の京野菜もずらり。野菜の使い方やおいしい料理法も気軽に聞けるので、じっくりと吟味しながら旬の素材選びを楽しみたい。

鰻の蒲焼や川魚の佃煮などを扱う。お茶漬けにぴったりのぶぶうなぎは、炭火で香ばしく焼き上げた鰻を山椒入りのタレで煮込んだもの。コクのある秘伝タレがごはんによく合う。

大きな漬物樽がずらりと並ぶ様子は錦市場でもおなじみの光景。約75種揃う漬物の中でも、キュウリやミョウガが入ったしば漬や、あっさり塩味のみぶ菜漬はみんなに愛される味。

落ち着いた店構えが190年余りの歴史を物語る。富岡鉄斎命名の京扇子の老舗というだけあって、店全体が美術館のように格調高い。扇子2750円～は、伝統的なものから普段使いのものまで豊富に揃う。

京の台所、錦市場の活気があるエリアにある京扇子の店。京扇子とは平安時代に筆記具として使われていた木簡を綴じていたのが始まりとされ、今日では、国内の扇子の生産高の約９割を京扇子が占めている。同店ではこの伝統ある京扇子を購入するのはもちろん、絵付け体験することも可能。タイプは2つあり、「お仕立て本格タイプ」では、扇紙を描いたものを元に、2カ月かけて職人が1本ずつ扇の形に仕立てて完成したものを送付するスタイル。「簡易タイプ」はすでに形ができあがっている扇に絵を描き、即日持ち帰ることができる。

4代目主人が手際よく編み上げる金網品が人気。茶こしや豆腐すくいなどをおみやげに。豆腐すくい2090円～、茶こし3300円～。高辻通に面しているので、通りからも作業する様子が窺える。

江戸時代初期、元和元年(1615)に創業以来14代に渡り400年以上続く、日本最古と言われる綿布商。常時200種以上揃う手ぬぐいは、昭和初期柄の復刻や、現当主十四世細辻伊兵衛が発表する新柄など多彩。2階は当時の手ぬぐいを展示する町家手拭ギャラリーを併設(入場無料)。

京都で250年余続く箸の専門店。食事用、調理用、取り箸など400近くの箸が並ぶ。杉、竹、桑、黒壇と素材もさまざま。7代目が考案したという吉野杉やすす竹を使ったみやこばしすす竹4752円～、8代目現当主の平安箸は細身で姿のよさも好評。

食材のみならず、料理道具も揃うのが錦市場。ここは刃物づくり450.年の老舗の庖丁屋。庖丁をメインに、鍋・卸し金・抜き型などが揃い、内外の一流料理人からも支持されている。希望すれば、自分の名前を彫ってもらえる。

約150種ものカラフルなインセンスが揃う。10本入パッケージ330円～。1本から買うこともできる(1本33円～。ケース代別途)。サシェ990円～なども人気。