麦草峠 奥蓼科と佐久穂町を結ぶ国道299号は通称「メルヘン街道」と呼ばれ、北八ケ岳を車で横断できる唯一の道として人気の山岳ドライブコースになっている。この最高地点に位置するのが標高2127mの麦草峠だ。真っすぐに続く道の先には、西に蓼科高原、東には八千穂高原がある。すぐ近くには喫茶もできる麦草ヒュッテがある。
白駒の池 北八ケ岳の広大な苔と原生林の中にひっそりとたたずむ神秘的な湖。標高2100m以上の天然湖としては日本最大。周囲を取り巻く苔と原生林の世界はその規模と美しさから「日本の貴重なコケの森」に選定されている。白駒の池へは国道299号沿いの白駒の池駐車場から山道を15分ほど歩く。池の周囲には一周約40分の山道があり、キャンプ指定地やボート遊びもできる。国道299号は、冬期(11月中旬~4月中旬)車両通行止となる。
八千穂高原スキー場 信州・北八ケ岳の標高1830mに位置するので、自然雪と人工降雪で圧倒的なコンディションを誇るロングシーズンが魅力。コンパクトな8つのゲレンデとパークやこぶなど多彩なアトラクションで一日中飽きずに滑ることができる。全てのコースが合流する迷子にならないコースレイアウトでファミリーにも安心。親子で休憩できるプレイルームが目の前に設置されたキッズランドでは、70mの動く歩道を中心にしてそり遊びゾーンとスキー練習ゾーンが楽しめる。ゲレンデに隣接した4つの個性的なペンションでの宿泊型スキーも可。ウィンタースポーツ全面滑走可能となりスキー・ボードだけでなく多彩なニーズに対応。
光徳寺 町並みを見下ろす高台にある、臨済宗の古刹。開山は明応9年(1500)。享保10年(1725)、林家によって建立された本堂は、うぐいす張りの廊下や山岡鉄舟の扁額、尾張徳川家の籠などがある。本堂横の庫裏[くり]には、天保年間に住職によって考案された車付きの籠を収蔵。入口石段下の祠に、女性を救うと伝えられる延命地蔵が祭られている。4月の祭礼が近づくと昼夜の気温差で石が夜露に濡れることから、汗かき地蔵の別名がある。本尊薬師如来は、慶長4年(1599)京の仏師・木山によるもの。中部49薬師第21番札所。
妙覚寺 本堂や、十王堂、鐘楼門[しょうろうもん]などが立ち並ぶ臨済宗妙心寺派の古刹。約700年前の創建といわれるが、火災で焼失後、享保11年(1726)に再建された。庭園は手入れが行き届き、四季折々の草花が彩りを添えている。本堂は平成30年(2018)に老朽化の為再建された。
白山神社 境内に檜やスギの天然木が繁る。石垣の覆屋[おおいや]の中には建武元年(1334)の棟札が残る間口1mほどの熊野、伊豆、白山、蔵王の4つの社殿(重要文化財)が並ぶ(拝観は要連絡)。いずれも一間社流造檜皮葺き[いっけんしゃながれづくりひわだぶき]の屋根が特徴的な長野県最古の鎌倉建築とされる。永享11年(1439)の銘のある鰐口も残され、木曽谷の文化の中心だったことがうかがえる。