萱野高原 標高1200m。伊那谷をはじめ、アルプスの稜線が一望できる高原。草花や野鳥の宝庫で、なかでも水芭蕉の群生は見逃せない。きのこの収穫もできる。周辺にはキャンプ場(テント料金:1000円、営業は5~10月)や休憩・宿泊ができる山荘のほか、一周1時間30分の自然散策コースも整備。展望台からの夕景は、「長野県のサンセットポイント百選」の一つに選ばれている。
みのわ温泉 ながたの湯 キャンプを中心としたレジャー施設が揃う、ながた自然公園内の日帰り温泉施設。施設は民家風の休憩棟と、蔵造りの浴場棟で構成。いずれもモダンな和風のイメージで統一されている。南アルプスの眺望が楽しめる男女別の浴場は、広々としたサウナ付き大浴場とジェットバス付きの露天風呂。湯上がりには飲食コーナーや休憩室でくつろげる。隣接して宿泊施設もある。
箕輪町郷土博物館 郷土の民俗、自然、考古・歴史、美術の4部門で構成され、発掘された考古資料から実際に使われた生活用具、写真、パネル、町にゆかりのある日本画まで、箕輪町の歴史を示すあらゆる資料を展示している。町内の民家から移転・復元された居間では、いろりが置かれ、昭和30年代の様子を再現。前庭には電気機関車のED19-1を展示。内部も見学できる。
光徳寺 町並みを見下ろす高台にある、臨済宗の古刹。開山は明応9年(1500)。享保10年(1725)、林家によって建立された本堂は、うぐいす張りの廊下や山岡鉄舟の扁額、尾張徳川家の籠などがある。本堂横の庫裏[くり]には、天保年間に住職によって考案された車付きの籠を収蔵。入口石段下の祠に、女性を救うと伝えられる延命地蔵が祭られている。4月の祭礼が近づくと昼夜の気温差で石が夜露に濡れることから、汗かき地蔵の別名がある。本尊薬師如来は、慶長4年(1599)京の仏師・木山によるもの。中部49薬師第21番札所。
妙覚寺 本堂や、十王堂、鐘楼門[しょうろうもん]などが立ち並ぶ臨済宗妙心寺派の古刹。約700年前の創建といわれるが、火災で焼失後、享保11年(1726)に再建された。庭園は手入れが行き届き、四季折々の草花が彩りを添えている。本堂は平成30年(2018)に老朽化の為再建された。
白山神社 境内に檜やスギの天然木が繁る。石垣の覆屋[おおいや]の中には建武元年(1334)の棟札が残る間口1mほどの熊野、伊豆、白山、蔵王の4つの社殿(重要文化財)が並ぶ(拝観は要連絡)。いずれも一間社流造檜皮葺き[いっけんしゃながれづくりひわだぶき]の屋根が特徴的な長野県最古の鎌倉建築とされる。永享11年(1439)の銘のある鰐口も残され、木曽谷の文化の中心だったことがうかがえる。