たかやす 山村暮らしが体験できる民宿。日本型グリーンツーリズムの先駆けといわれるだけあって、体験内容は本格派。自分で収穫した無農薬栽培の野菜を使って自炊したり、川遊びや村の行事に参加したり、囲炉裏端で女将さんと食事をしながらするお喋りも心安らぐひと時だ。大鹿村の自然の中でのびのび過ごしてもらうことが一番のもてなしと考え、どう過ごすかは自由。季節に応じて大きく様変わりする山村の生活を思いきり満喫しよう。
民俗資料館 ろくべん館 大鹿村の歴史と民俗文化を紹介。農家の居間や土間を再現したコーナーでは、収穫作業などで使った農具を展示。また、はた織の道具も展示され、体験もできる。歌舞伎見物などで使われた弁当箱ろくべんも見ることができる。
大鹿村中央構造線博物館 南アルプス(中央構造線エリア)ジオパークの主要施設のひとつ。中央構造線とは、九州から関東まで延びている長い断層であり、断層を境に両側で異なる岩石が接している。館内では、大鹿村の地形地質模型、中央構造線露頭のはぎとり標本、村内から集めた200点の岩石標本を展示している。
光徳寺 町並みを見下ろす高台にある、臨済宗の古刹。開山は明応9年(1500)。享保10年(1725)、林家によって建立された本堂は、うぐいす張りの廊下や山岡鉄舟の扁額、尾張徳川家の籠などがある。本堂横の庫裏[くり]には、天保年間に住職によって考案された車付きの籠を収蔵。入口石段下の祠に、女性を救うと伝えられる延命地蔵が祭られている。4月の祭礼が近づくと昼夜の気温差で石が夜露に濡れることから、汗かき地蔵の別名がある。本尊薬師如来は、慶長4年(1599)京の仏師・木山によるもの。中部49薬師第21番札所。
妙覚寺 本堂や、十王堂、鐘楼門[しょうろうもん]などが立ち並ぶ臨済宗妙心寺派の古刹。約700年前の創建といわれるが、火災で焼失後、享保11年(1726)に再建された。庭園は手入れが行き届き、四季折々の草花が彩りを添えている。本堂は平成30年(2018)に老朽化の為再建された。
白山神社 境内に檜やスギの天然木が繁る。石垣の覆屋[おおいや]の中には建武元年(1334)の棟札が残る間口1mほどの熊野、伊豆、白山、蔵王の4つの社殿(重要文化財)が並ぶ(拝観は要連絡)。いずれも一間社流造檜皮葺き[いっけんしゃながれづくりひわだぶき]の屋根が特徴的な長野県最古の鎌倉建築とされる。永享11年(1439)の銘のある鰐口も残され、木曽谷の文化の中心だったことがうかがえる。