坊津 薩摩半島の西南に位置する坊津は、かつては大陸や琉球などとの貿易の窓口として発展していたことから、福岡の博多と三重の津に並ぶ日本三津の1つといわれていた港町。仏教や貿易の歴史に関する史跡や資料が多く残され、高僧鑑真を乗せた遺唐使船が寄港したことでも知られる。複雑な海岸線に迫る山々、透明度の高い海など景勝地としても知られ、映画『007は二度死ぬ』にも登場している。坊津の歴史を知るには、坊津歴史資料センター輝津館の見学がおすすめ。
笠沙天然温泉 氣呑山河 氣呑山河[ちーとんしゃんば]とは、中国の古いことわざで、「山や河を呑み込むほどの気持ちがあればできない事は無い」という意味。薩摩半島の南西端にある南さつま市笠沙地区初の天然温泉施設。地下1500mから湧出する源泉38℃の弱アルカリ性の塩化物泉を加温かけ流しで提供している。湯量の豊富さと清潔さが自慢。身体の芯まで温まる泉質に満足できる。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。