おそば梅乃里 そば界の総師、片倉康雄氏を師として日々工夫した、そばとうどんを出している店。ソバの実の芯の部分を使った白雪と、ユズを練り込んだ柚子きり、黒っぽい田舎そばを盛り合わせた三色そばや、ごまみそうどんも評判がよい。メニューには各そばの説明が書かれているので注文時の参考に。越生梅林入口そばなので観梅の行き帰りに立ち寄りたい。
駿河屋 客とのコミュニケーションを通して作る料理は、飯能産野菜や果物を惜しみなく使った創作フレンチ。特に、“滋養となるスープを提供する場”だったレストランの原点を大事にし、「スープが旨くなければレストランではない」という信念のもと、飯能産のニンジンとカボチャを使ったスープなどスープの旨さの追及に余念がない。かつて栄えた飯能焼の文化を再現した窯元と手を組み、オシャレでインパクトのある器が、料理に温もりを添える。和テイストな器と、華やかな料理のギャップが楽しい。スイスを思わせる店内にある西川材の薪を使用する暖炉が、雰囲気をつくる。スロータイムを味わいたい。
小島屋 畑と住宅に囲まれた道をいくつも折れた先にたたずむ隠れ家的な店。入口を入ってすぐの調理場で熟練の職人が生きた鰻をさばいて焼き上げており、土間続きの広い店内いっぱいに漂う香りが食欲をそそる。名物の白焼きは、一切味を付けずに紀州備長炭でじっくり焼き上げる一品。しょうが醤油で味わうが、鰻本来の甘みを楽しむために、まずはそのままで。蒲焼きや白焼きを肴に酒を楽しむのもいい。うな重(吸い物、お新香付き)4550円~、蒲焼き・白焼き各4150円~。「うなぎ蒲焼きの大」1万2600円は、うなぎ3匹分が付く豪快な料理。数人で取り分けて食べよう。民家風の店舗は、テーブル席のほか庭を眺められる座敷もある。