山田温泉 大湯

山田温泉のシンボルであるとともに、信州高山温泉郷の代表的な公衆浴場。現在の建物は平成元年(1989)に建て替えられたものだが、入母屋と唐破風をもつ桃山風の建物。以前の素朴さがそのまま残されている。館内は湯船はもちろん、壁や天井、窓の桟にいたるまで木を使用。柱や湯船の縁には檜が使われ、木の香漂う風情あふれる造りがすばらしい。早朝には湯けむりが立ち込め、山の湯情緒を一層盛り上げている。
山田温泉のシンボルであるとともに、信州高山温泉郷の代表的な公衆浴場。現在の建物は平成元年(1989)に建て替えられたものだが、入母屋と唐破風をもつ桃山風の建物。以前の素朴さがそのまま残されている。館内は湯船はもちろん、壁や天井、窓の桟にいたるまで木を使用。柱や湯船の縁には檜が使われ、木の香漂う風情あふれる造りがすばらしい。早朝には湯けむりが立ち込め、山の湯情緒を一層盛り上げている。
総木造りの浴槽に源泉かけ流しの褐色の湯がたたえられる日帰り温泉。素朴な佇まいは、秘湯と呼ぶにふさわしい。含有成分は、総計で1kgあたり約8000mgとかなりの高濃度。ナトリウム、カルシウム、硫酸、鉄、ヨウ素など、多くの物質が溶け込み、泉質のよさは抜群。また安産・子授け・子育ての神様を祀る子安神社の近くにあり、「子宝の湯」としても知られている。
地酒「縁喜[えんぎ]」の醸造元玉村本店が、築百年の酒蔵をギャラリーとして再生。3カ月に一度の展示替えで玉村コレクションを公開している。美人画で有名な伊東深水[いとうしんすい]の描いた風景画など、興味深い作品も多い。1階では、酒米を精米するために使った水車の石臼やガラス器を展示。ガラス越しに酒造りの仕込み蔵を見学できるコーナー、清酒縁喜と志賀高原ビールが味わえるコーナーなどもある。
地獄谷温泉の一軒宿で、日帰り入浴が可能。露天風呂に野生の猿がやって来ることで有名だ。露天風呂は混浴、渓流沿いに造られた湯船からは地獄谷の大噴泉が見える。また、後楽館の名物がちまき。クマザサで餅米をくるみ、高温の源泉で蒸したもので、後楽館の祖、竹節万蔵が水害に悩まされた時、伝説の恋に破れた悲運の龍蛇を祭ろうと、ちまきを捧げたのが始まりという。1人前5個800円(持ち帰り可)。宿への車乗り入れは不可で、駐車後10分ほど歩く。上林温泉からだと徒歩30分。
野生のニホンザルを檻も柵もない環境下で観察できる施設。冬に温泉に入るサルで有名だが、四季折々のさまざまな姿を、1年通して楽しむことができる。公苑内のルールを守れば、写真撮影も可能。野生動物の生息環境である山の中に位置しているため、適した服装を心がけて。
上林温泉と地獄谷温泉を結ぶ1.6kmの遊歩道。入口付近にほんの少しの登り坂があるが、後は横湯川左岸の山腹に備え付けられたなだらかな道が続く。涼しい杉並木の中を歩けば川音が心地よく、沿道には時折地獄谷のサルも姿を見せる(地獄谷野猿公苑 営業時間は4~10月:8時30分~17時、11~3月:9~16時)。遊歩道のはるか下を流れていた横湯川が近づけば地獄谷温泉だ。所要30分。
近代的な美術館建築は世界的な建築家・黒川紀章により、「自然との共生」をテーマに設計された。「志賀高原の森」をイメージして黒川氏によりデザインされた高さ15mの吹き抜けのホールに円錐形の展示ケースが整然と並ぶ展示空間が特徴的。紀元前後のローマ帝国時代につくられたローマングラス、江戸・明治・大正の錦絵や工芸品を集めた「浪漫コレクション」、地元出身の南画家・児玉果亭の作品などを多数所蔵。また、年に数回、季節ごとにオリジナルの企画展を開催。
渋温泉街の「大湯」の屋上にしつらえられた無料の足湯処。大湯と同じ源泉から引く、鉄分で茶褐色に濁った湯を気軽に楽しめる。足拭き用のタオルも完備。
奈良時代、高僧行基が開湯したという渋温泉。九番湯の大湯は、日帰り入浴が可能だ。外湯の中で最も立派な建物で、熱湯と温湯の2つに仕切られた木製の湯船には鉄分を含んだ湯が注いでいる。宿泊者は9つの外湯めぐりも可。九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿の御利益があると古くから人気。各湯のスタンプを押し、最後に高台にある高薬師で印綬すると満願成就するという。
渋温泉の共同浴場「初湯(一番湯)」そばにある、信州胡麻そばまんじゅう1個75円が評判の製菓店。そば粉を練り込んだ生地を皮に使い、自家製の餡には信州味噌、練りゴマがたっぷり入って味わいもひと際。温泉まんじゅうや地酒まんじゅうなどもあり、食べ比べも楽しい。