割烹ますや

都市化とともに激減してしまったナマズの養殖に成功し、「なまずの里よしかわ」を名乗りナマズをシンボルにしている吉川市。中川にほど近いこの店でも、ナマズやウナギ、鯉の料理を提供。なまずたたき揚げ610円は淡泊なナマズの身を骨ごとミンチにし油で揚げたもので、吉川伝統の味。表面はカリッと中身はふっくらやわらか。骨も一緒に叩いているため時折コリッとした食感も楽しい。上品な白身の香りと柔らかさを楽しめるなまず天ぷら1420円には季節の野菜の天ぷらも一緒についてくるので、天ツユで食べよう。なまずは夏期は提供していない。ふっくらと焼き上げたうな重2440円～が人気で、うなぎの肝煮やうなぎの骨などのメニューも。

古くから舟運で栄えた吉川市で、江戸時代末期の天保8年(1837)から続く川魚・懐石料理の老舗料亭。ナマズやウナギをはじめとする川魚料理を堪能できる。鯰うす造り(4人前～)、鰻重(上)肝吸い付きや、出汁をかけて味わうひつまぶし(上)。そのほかに「乾山」4514円、「光林」6296円、「仁清」7128円、「光悦」9385円などの持ち帰りの季節弁当もある。自然豊かな環境も魅力の一つで、すべての個室の座席からはゆるやかな川の流れや景色を眺められ、料理をゆったり楽しめる。予約なしでも川を眺められる座敷に案内してくれる。

美しい日本庭園と店内に飾られる谷文晁の「鯰絵」などの名画や美術品に、創業400年の歴史を感じる老舗料亭。近藤勇や勝海舟、板垣退助など歴史的著名人もこの店の味を好んだという。江戸川と中川が東西に流れる吉川で昔から親しまれてきたナマズやウナギ、鯉などを使った川魚料理が食べられる。中落ちや骨、肝などを包丁で叩き味噌で味を付けたつみれを油で揚げた「たたき揚げ」は吉川の郷土料理。たたき揚げ、なまず天ぷらを楽しめるなまず天ぷら御膳は2420円。刺身、団子汁も付き、さまざまなナマズ料理を食べ比べできるなまずづくし江戸川コースは6050円。鯉、ナマズ、ウナギの3種類の川魚を楽しむ川魚御膳や会席料理も。