長英新道(燧新道) 長蔵小屋2代目小屋主の平野長英氏が、1960年(昭和35)に開いた登山道。年々増える登山者のために、「女性でも容易に登れるコース」をと、それまで長英氏がスキーで燧ケ岳を下ってくる際に使用していた、なだらかな稜線をもとにルート設定している。樹林帯の中を緩やかに登っていく静かな道で、ミノブチ岳の手前から急登が始まる。
段吉新道 赤田代から燧ケ岳の西麓のブナ林を横切るように延びるほぼ平坦な道だ。1932年(昭和7)、赤田代に温泉小屋が開設された当時は、御池から赤田代まで行くには、アップダウンの激しい三条ノ滝分岐や平滑ノ滝の横を抜ける道しかなかった。そこで、温泉小屋の先々代である星段吉氏が、もっと安全で歩きやすい道を作ろうと、カンを頼りに長男と共に測量を行い、一家総出でクマザサや雑木を切り払うなどの難工事にとりかかり、約3カ月間のたいへんな苦労の末、1937年(昭和12)9月に段吉新道を開通させた。
下田代キャンプ場 6軒の山小屋が立ち並ぶ下田代十字路の一角にある、ブナやナラの木立ちに囲まれたキャンプ指定地。炊事ができる広めの水場とトイレがある。貸テントは3~4人用が3000円(要予約)、毛布は1枚200円など。管理は燧小屋で行っているので、利用の申込みなどはここに。予約はいらない。
木賊温泉岩風呂 1000年以上続く秘湯・木賊温泉は西根川沿いにある露天風呂。湯船の足元から少し熱めの45℃の温泉が湧き出ており、空気に触れることなく源泉100%に浸かれることから温泉好きの間では一生に一度は訪れたい秘湯となっている。