長命寺 健康長寿のご利益があるといわれる、西国三十三カ所第31番札所。長命寺山の中腹に立つ。聖徳太子の創建とされ、山を登ると本堂(重要文化財)や護摩堂(重要文化財)、三重塔(重要文化財)などの諸堂が並び、本堂には本尊の千手観音立像が祀られている。境内からは琵琶湖が一望できる。
万吾樓 創業110余年。JR安土駅前の和菓子の老舗。信長ゆかりの菓子が並ぶ。信長の愛刀の鍔[つば]を意匠とした二色餡[あん]最中、まけずの鍔170円が名物。信長軍パイ170円は、パイ生地につぶ餡[あん]をはさんだ和洋折衷の味。その他、でっち羊羹安土問答430円や信長セット6個入1300円が人気。季節のオリジナル大福も好評。
滋賀県立安土城考古博物館 中世ヨーロッパの教会建築を思わせる外観。吹き抜け部分は安土城の天主をモデルに設計された。弥生時代から戦国時代にかけての出土品、大岩山遺跡から出土した銅鐸と近江新開古墳の出土品は、国の重要文化財に指定されている。安土城の復元模型、信長に関する歴史資料などを展示しており、安土城についてのビデオも上映。館内見学所要30分。
医王寺 高時川を見下ろす静かな山間に立つ観音堂内に、細い目と薄い唇の端正な顔立ちが印象的な十一面観音立像(重要文化財)がある。平安時代の作。井上靖の小説『星と祭』に、「清純な乙女の姿をモデルにした観音さま」として紹介されている。拝観は奥びわ湖観光協会へ事前連絡が必要。
蓮華寺 聖徳太子が創建し、後に一向上人が再興した。鎌倉幕府崩壊とともに自刃した北条仲時[なかとき]と家臣の墓(史跡)が境内にあり、彼らの名前を記した「陸波羅[ろくはら]南北過去帳」(重要文化財)も残る。長谷川伸作の『瞼の母』で有名な、「番場の忠太郎」の地蔵も祀られている。