太子道(筋違道) 聖徳太子が通ったと伝わる斑鳩宮から、飛鳥・小墾田宮[おはりだのみや]までの約20kmの道。川西町・三宅町・田原本町と、奈良盆地を斜めに貫いていることから筋違道とも呼ばれている。太子のために推古天皇が造った近道との説もあり、太子が道中ひと息ついたという腰掛け石が残る白山神社、太子接待の絵馬が伝わる杵築[きづき]神社など、道沿いには数々の伝説に由来するスポットが点在。「太子道と磯城の里」というハイキングコースとしても整備され、島の山古墳などを含む約5時間の散策を楽しめる。各町役場に案内図あり。
金峯神社 世界遺産 延喜式内大社名神大社。吉野山の奥千本にひっそりと立つ古社で、金峯山(吉野山から大峯山上ケ岳一帯)の地主の神。金精明神[こんしょうみょうじん]ともよばれる金山毘古神[かなやまひこのかみ]を祀る世界遺産の神社。中世以降、修験道の行場として知られる。藤原道長が参詣し埋納した金銅製の経筒(国宝)が江戸時代に発掘された。社殿を少し下った所に、追っ手に追われた源義経が身を隠したという義経隠れ塔が残る。追っ手に囲まれた際、屋根を蹴破って逃げたことから、蹴抜けの塔ともいわれる。
金剛寺 平重盛[たいらのしげもり]によって平安末期に創建されたと伝わる古刹。本堂に藤原時代作の本尊薬師三尊像を安置する。ボタンの名所としても知られ、季節には100種1000株の艶やかなボタンが咲き誇る。ツツジ、大山レンゲや小菊も美しい。