金峯神社 世界遺産 延喜式内大社名神大社。吉野山の奥千本にひっそりと立つ古社で、金峯山(吉野山から大峯山上ケ岳一帯)の地主の神。金精明神[こんしょうみょうじん]ともよばれる金山毘古神[かなやまひこのかみ]を祀る世界遺産の神社。中世以降、修験道の行場として知られる。藤原道長が参詣し埋納した金銅製の経筒(国宝)が江戸時代に発掘された。社殿を少し下った所に、追っ手に追われた源義経が身を隠したという義経隠れ塔が残る。追っ手に囲まれた際、屋根を蹴破って逃げたことから、蹴抜けの塔ともいわれる。
吉野温泉 元湯 桜の名所・吉野山に湧く温泉。谷間に静かにたたずむ一軒宿・吉野温泉 元湯は、日中に日帰り入浴も受け付けている。島崎藤村など多くの文人に愛されてきた歴史ある宿だ。春の桜の季節など混雑時は日帰り入浴が不可となるので事前に問合せを。
金剛寺 平重盛[たいらのしげもり]によって平安末期に創建されたと伝わる古刹。本堂に藤原時代作の本尊薬師三尊像を安置する。ボタンの名所としても知られ、季節には100種1000株の艶やかなボタンが咲き誇る。ツツジ、大山レンゲや小菊も美しい。
長谷寺 西国霊場第8番札所。縁起では、天武天皇のため、朱鳥元年(686)に道明上人が銅板法華説相図(国宝)を西の岡の石室に安置。神亀4年(727)に徳道上人が聖武天皇の命を受け、東の岡に十一面観音像を安置したという。度重なる火災に遭ったが、朝廷や豊臣秀長らの援助もあって再興。仁王門から399段の石段の登廊(国重要文化財)が本堂(国宝)に続く。舞台造の本堂は徳川家光が慶安3年(1650)に再建。室町時代作の本尊十一面観音立像(国重要文化財)は高さ10mの巨像。寺宝は宗宝蔵で春と秋に拝観可。約7000株のボタンも有名。