萬福寺 益田氏の菩提寺。応安7年(1374)に建てられたという本堂(重要文化財)は7間四方、寄棟造で、力強い屋根の線に鎌倉時代の特徴がよく表れている。鎌倉時代の『絹本着色二河白道[にがびゃくどう]図』(重要文化財、GWに公開)や本堂の棟札(重要文化財)、平安時代の仏像など寺に伝わる貴重な文化財や雪舟作庭の石庭(史跡・名勝)がある。
匹見峡温泉やすらぎの湯 清流・高津川の支流である匹見川。その匹見川沿いに上流へ行くと前匹見、裏匹見、表匹見、奥匹見の4つの渓谷美が広がっている。その景勝地の1つである裏匹見峡から流れる川沿いに匹見峡温泉があり、内湯と外湯で異なる2つの自家源泉の湯が楽しめる。弱アルカリ性で、天然の保湿成分を含む湯は肌がすべすべになる美人の湯として評判。ラドンを含む泉質は体の芯まで温まる。
道の駅 匹見峡 新緑と紅葉の季節は特に絶景が楽しめると評判で、中国山地屈指の渓谷美をみせる匹見峡。その匹見峡最奥部にあたる奥匹見峡にほど近い国道191号沿いにあるのが「道の駅匹見峡」。地域の活動の中心施設となっている「出合の里みちかわ」にトイレやバス停待合い・休憩所、駐車場が整備された道の駅で、ローカルな雰囲気に親しみがもてる。出合の里みちかわ内では、地元の新鮮な野菜や果物のほか、匹見産のワサビを使ったわさび漬けなどのワサビ商品や主婦たち手作りの押し寿司やおはぎなどが販売されているので地元の味覚を楽しみたい。
薬師湯 世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」の構成資産・温泉津[ゆのつ]。歴史ある温泉地であり、温泉街の中ほどに位置するのが共同浴場の薬師湯。自噴の源泉は施設の真後ろにあり、湧出直後の源泉をそのまま湯船に注いでいるので「生の温泉」の掛け流し湯を楽しめる。温泉は美肌成分の炭酸やメタケイ酸などミネラルも豊富で、日本温泉協会から天然温泉の最高評価を受け、温泉ソムリエ協会の家元も「ダブル美肌の湯」と称賛。源泉掛け流しの貸切風呂も好評。入浴後は2階のラウンジや屋上のガーデンテラスから眺望を、木造洋館の旧館を利用したカフェで奉行飯や美肌メニューを楽しもう。
ふれあい交流館 仁摩サンドミュージアム併設のふれあい交流館はガラスがテーマ。原作コミック『砂時計』には少女時代の杏が「ママ砂時計買って」とせがむ思い出の場所としても登場。テレビドラマや映画にも使用された一分計砂時計は日本有数の砂時計職人の作品で、2階のミュージアムショップで販売している。1階では、4種類のガラス工芸体験(有料)ができ、小さな子供から大人まで楽しめる内容となっている。体験については要問合せ。