善福寺 指月山善福寺は永享年間(1429~1440)に指月山麓に創建された臨済宗の寺院で、毛利輝元の萩城築城のため、この地に移された。大内義隆が当寺に与えた文書を所蔵しているが、萩の地名が記されており、これは萩の地名が書かれた最古の文書と言われている。また、境内には胴にマリア像が彫られたキリシタン燈籠がある。
東光寺 元禄4年(1691)、3代藩主・毛利吉就が創建した黄檗宗の寺。毛利家菩提寺のひとつで大照院に偶数代の藩主が葬られているのに対し、ここには3~11代までの奇数代藩主とその夫人が葬られている。墓前には藩士が寄進した500余基の石灯籠が老杉・檜に囲まれて立つ。境内には中国風建物が並び、元禄6年(1693)ころ建築と伝わるベンガラ塗の総門や純唐様の三門、4代藩主・吉広が寄進した梵鐘がかかる鐘楼、本殿である大雄宝殿など重要文化財指定の建物が多数。伽藍配置は中国の明時代末期~清時代の様式で、龍の形を表したものと伝えられている。
松陰神社 明治40年(1907)に創建された、吉田松陰を祀る神社。松陰の実家杉家に土蔵造りの小祠が建てられたのが始まりで、現在の社殿は昭和30年(1955)に完成した。学問の神として親しまれ、本殿の北隣には門下生を祀る松門神社が建つ。境内には松陰が主宰し、幕末維新に活躍した志士を数多く輩出した松下村塾や吉田松陰幽囚ノ旧宅(杉家旧宅)などの史跡が点在。また歴史館(500円)と至誠館(500円)では松陰の生涯や遺志を現代に伝えている。松下村塾、吉田松陰幽囚ノ旧宅は、平成27年(2015)7月に世界遺産に登録。
山口サビエル記念聖堂 Outline 記念聖堂は、昭和27年にサビエルが山口を訪れてから400年を記念して建てられました。内部にはサビエルの一生を描いた美しいステンドグラスがあり、聖堂からは15分おきに
二尊院 その昔、絶世の美女「楊貴妃」が難を逃れて小舟に乗り、この地に漂着したという伝説がある。境内には「楊貴妃の墓」と伝えられる五輪塔(山口県指定文化財)と、その菩提を弔うために安置された国指定重要文化財本尊二尊仏(阿弥陀如来立像・釈迦如来立像)が祀られている。女人守護をはじめ安産・子宝・縁結びの霊験あらたかで参拝客が絶えない。ご祈願も評判で、希望すれば住職が本堂で祈祷をしてくれる。願いが叶うと言われる二尊院限定の楊貴妃絵馬も人気。境内から見える油谷湾は夕日が美しく、人気スポットとして観光客で賑わう。宿坊えんときがオープンし、山口県初のお寺に泊まって体験ができる。