長田鉱泉場 コップに鉱泉を汲めば一目瞭然、その炭酸力。昔でいう新船小屋温泉に湧く鉱泉は無色透明で、飲泉すると甘みさえ感じる軟水タイプ。取材時もペットボトルを抱えた人で大賑わい。地元のお母さん曰く「これ飲んどけば胃薬いらず」とか。
長田鉱泉ふれあい館 天然炭酸水が湧き出ている長田鉱泉。この鉱泉水の炭酸含有量は日本有数であり、胃腸病などに効果がある。平成22年(2010)3月に、伝説の「コガコーラ」復活に合わせて開店した地域の特産品を集めた物産販売所だ。
筒井時正玩具花火製作所 子ども向け玩具花火を約90年製造する老舗の花火製造所。国内唯一の線香花火製造所(福岡県八女市)が1999年に廃業し、日本の線香花火は消えてしまう運命だったところを、3代目筒井良太が線香花火の製造技術継承を願い、その製造所で修業。製造所の廃業と同時にすべてを引き継ぎ、現在同県みやま市高田町(旧三池郡高田町)で伝統の光を守り続けている。
寺町 江戸時代に久留米城防御のため寺院が集められた町。17の寺院が建ち並び、今でも江戸時代の面影が残っている。それぞれの趣ある寺には、久留米で活躍した多くの先人の墓碑がある。最もよく知られた人物は、勤王の志士高山彦九郎・久留米餅の始祖の井上伝・久留米つつじの始祖坂本元蔵・洋画家古賀春江などがいる。
水天宮 全国にある水天宮の総本宮。安徳天皇の生母・高倉平中宮[たかくらたいらのちゅうぐう]に仕えた按察使局[あぜちのつぼね]伊勢が、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の霊を弔うために祀ったのが始まり。安産、子授け、水難除け、子どもの守護神として知られる。
福聚寺 足立森林公園の一角にある黄檗宗[おうばくしゅう]の寺。藩主・小笠原忠真[おがさわらただざね]が寛文5年(1665)に建立した。その後、幕末の長州騎兵隊の兵火や火災などで消失した。本堂は享保2年(1717)に再建。開山堂などは明治以降に建てられた。本堂裏に庭園があり、足立山を借景に自然石を配した雪舟庭は必見。裏山方面の境内は一部見学不可のところがあるので注意しよう。