三角西港 平成27年(2015)7月に世界文化遺産に登録された三角西港は、明治20年(1887)に開港。長さ756mにも及ぶ石積みの埠頭や、水路など当時の最新技術を駆使して造られた。宮城・福井の港と並ぶ「明治三大築港」と呼ばれ、国内外の貿易拠点として賑わった。築港当時の姿をほぼ完璧に残している港湾施設。
道の駅 うき 九州自動車道松橋IC近くにある道の駅。敷地内には、休憩コーナーがある総合(道路・観光)案内所と、茅葺の古民家をモチーフにした大屋根が印象的な物産館「サンサンうきっ子 宇城彩館」が立つ。宇城彩館の広々とした店内には、宇城市特産のミカンやデコポンなどの柑橘類をはじめ、うきブランドの「ばってんなす」やメロンの「オレンジハート」などの新鮮な野菜や農産加工品を豊富に取り揃えている。ピリッとした生姜の辛味と牛乳の相性が絶妙の生姜のジェラートが人気のジェラート工房もある。
永尾剱神社 永尾神社とも言われ、宇土半島南岸の八代海に面する高台に立つ。エイに乗って来たと伝わる海童神[わだつみのかみ]が祭神で、鎮座する地形がエイの尾に見立てられることでこの名が付いたと伝わる。神社前の海上には鳥居と灯籠が立ち、日没前の景色が美しいことで知られる。また、旧暦8月1日前後の大潮で干潮となる未明には、海上沖合に不知火[しらぬい]と呼ぶ光の列の蜃気楼現象が発生することがあり、旧暦8月1日は「八朔祭り」と、鳥居沖合の海上で花火を打ち上げる「不知火海の火まつり」が催される。
城山公園 天草市街西方の小高い丘にある、別名「殉教公園」とも呼ばれる公園。江戸時代初期の寛永14年(1637)に起こった島原・天草一揆の戦没者をまつる「殉教戦千人塚」や、島原・天草一揆で使用された武器や国指定重要文化財の天草四郎陣中旗などを展示する「天草キリシタン館」などがある。桜の咲く時期には、多くの花見客で賑わう。
明徳寺 天草の乱後、江戸三代将軍家光の命により、キリスト教の禁圧を目的に天草で最初に建てられた禅寺。石段には小さい十字が刻まれていて、それを踏まないと入れないような工夫も、禁圧の厳しさを感じさせる。石段の入口に立つ異人地蔵は彫りが深く、文字通り異人の顔をしている。
からくり時計 人吉駅前にある、人吉城天守閣をイメージして作られたからくり時計。9~18時(11~2月は~17時)の間は毎時約3分間作動する。人吉の民謡や臼太鼓踊りの楽しい雰囲気につられて、相良の御殿様が庄屋どんの姿になりすまし、城下町におりてきて人吉温泉や球磨焼酎を楽しむユーモラスなストーリーになっている。