諏訪之瀬島 十島村のなかで2番目に大きい島。島の中央には活火山の御岳(799m)があり、今なお噴煙をあげている。御岳は過去に大噴火を繰り返し、文化10年(1813)の大噴火から約70年間無人島となったが、明治に入り開拓が始まった。その後、1960年代には多くのヒッピーが移り住んだ。島の北西部の溶岩台地には野生のマルバサツキが群生している。
口之島 トカラ列島のもっとも北に位置し、大物釣りのメッカとしても知られる十島村の玄関口。島のほぼ中央に前岳(628m)を擁し、北側のゆるやかな斜面に集落がある。島の奥深くの原生林には、世界的にも珍しい純血種の黒毛和牛、野生牛が見られる。また、この島にしか自生しないといわれるタモトユリは、県の天然記念物。前岳のやや西に位置する横岳(501m)には山項まで舗装道路が延び、絶景が望める。島内のセランマ温泉(入浴200円)は、森に囲まれた野趣あふれる雰囲気の中で湯を楽しめる。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。