愛宕神社 全国にある愛宕神社の総本宮といわれ、元愛宕と呼ばれ親しまれている。鎌倉時代に建立されたという本殿は国指定重要文化財。祭神は火の神・火産霊命[ほむすびのみこと]と伊邪那美命、大国主命で、4月24日に斎行される鎮火祭が有名。
すみや亀峰菴 京都嵯峨嵐山と亀岡を結ぶトロッコ列車や保津峡下りの出発点でもある亀岡市。その市街西方に湯けむりを上げる、湯の花温泉にある日本旅館すみや亀峰菴で、昼食付き日帰り入浴を受け付けている。昔ながらのおくどさんのあるダイニングでの昼食と温泉入浴がセットで利用できる。木立に囲まれ山の隠れ湯と名付けられた貸切露天風呂(要予約)も利用可。SPAトリートメント(アーユルヴェーダ)とランチのセットプランも人気。
正法寺 本寺は天平年中(729~749)聖武天皇が安積皇子の冥福を祈って行基に開かせたもので仏法寺と称し、俗に幡寺と呼ばれていたという。往昔は寺領も多く仏法寺山に大伽藍を構えていたが、南北朝の内乱の際にしばしば武将の陣営にあてられ衰微していたが、江戸時代にはいり、如雪和尚を中興開山にむかえ、後水尾上皇・東福門院の帰依によって寺観を整え、正法寺と名を改めている。境内には大銀杏・山紅葉が多く、春の新緑、秋の紅葉の季節が好時節。山紅葉は滋賀県近江市 臨済宗大本山永源寺から移したものと伝えられている。
観音寺 のどかな里山の景観に溶け込んで佇む。天武天皇の勅願で義淵[ぎえん]僧正が開基、聖武天皇の願いで良弁僧正が伽藍を増築したという。本尊の十一面観音立像(国宝)は天平16年(744)に安置。天平時代後期に盛んに作られた木心乾漆像で、華やかな天平の息吹を今に伝える。奈良・興福寺の別院でもあったため藤原氏の庇護を受けて隆盛したが、中世に焼失。現在は本堂(大御堂)だけがひっそりと立つ。