金沢・主計町の浅野川沿いに建つ、格子の美しい外観の一軒屋。西日本で名声を博する寿司店「小松弥助」の大将・森田一夫から仕事の極意を伝授された主人が腕をふるう店だ。地物を主とし全国から仕入れる素材や、伝統工芸の器の美しさなどで、風情ある茶屋街のもてなし処として注目を集めている。1階にはカウンター席が6つ並び、2階にはテーブル席と座敷を用意。メニューは昼・夜ともに2つのおまかせコースから選択する。特にマグロの赤身漬けは、素材のうま味を生かした漬け込み具合のマグロとシャリとの一体感が絶品。

老舗が立ち並ぶ橋場町の通り沿いに創業して約50年。こだわりのシャリは、昆布ダシがしみ込んだ米に合わせ酢を混ぜたもの。まろやかな風味が効いたシャリととれ立て新鮮なネタのハーモニーは絶妙。ゆっくりくつろげる家庭的な雰囲気で、つい長居したくなる。

豊富な定番ネタに加え、毎日のおすすめネタも20種類以上。やわらかく脂ののったのどぐろを筆頭に、鯛、サヨリなど地物も取り揃える。14時頃からは品切れになるネタも出てくるので、目当てのある人は行列覚悟で早めに行こう。