つたや 利尻産昆布とカツオ節、アジ、カタクチ、トビウオなど数種の近海産煮干しを使って仕込む贅沢なタレは、ガスではなく薪釜でじっくり時間をかけながら炊き上げるのがまろやかさの秘訣。最後に真っ赤に焼いた鉄板を浸し、煮干しの臭みを消す昔ながらの製法を貫く。伊勢うどん600円、焼豚伊勢うどん800円。
扇屋 築100年余の木造旅館の古材を生かした民芸風のカフェレストランで、和洋折衷の洒落たモダンな雰囲気が心地よい。地元の食材を使ったメニューが中心で、一番人気のデミグラスソースがたっぷりかけられた松阪牛のハンバーグ定食1500円、玉城ぶたトンカツ定食1400円、伊勢えびフライ定食3500円が好評だ。コーヒー420円。
一冨士 漁獲量が少ないために幻のカキとも呼ばれる、海山特産の渡利カキを味わえる希少な店。大台山系の清らかな水が流れ込む白石湖で育つカキは、えぐみが少なくうま味たっぷり。毎年訪れるファンも多い。渡利かきコース料理4620円。
ひさご 奥香肌峡に至る国道166号(和歌山街道)から僅かにはずれた家並みの中にある食事処。うなぎ料理をはじめ、夏は主人自慢の鮎の一夜干し600円などの鮎料理、冬は1人前からあるボタン鍋2500円~が人気。山の情報なども入手できるので、気軽に立ち寄ってみよう。
東洋軒本店 明治22年(1889)創業の老舗西洋料理店。名物のブラックカレー1080円は、松阪牛の背脂と小麦粉をじっくり炒め、完成するまで約1カ月ほどかかるこだわりメニュー。手間隙かけたルーは見た目の黒い色からは想像できない、まろやかな味わいだ。クリームコロッケやタンシチューなどの洋食やコース料理も充実している。