
東京から至近の距離にありながら豊かな自然に恵まれ、大都市である横浜や古都・鎌倉、温泉地として名高い箱根など、個性的な街を多く擁する神奈川県。「かながわの名産100選」は、そんな神奈川県の風土と伝統が生み出した魅力的な産品を選りすぐったもの。この記事では神奈川県のバラエティ豊かな工芸品や加工食品、農水産品をジャンル別にご紹介します。
「かながわの名産100選」って?
「かながわの名産100選」は、神奈川県の観光の魅力のひとつの要素として広く県内外へPRし、観光振興に寄与することを目的として立ち上げられました。「加工食品」、「農林水産品」、「工芸品」のジャンルにおいて、県民や各団体などから、神奈川県の伝統と風土に培われた製品や事業者が推薦を受け、それらから神奈川県が「100選」の選定を行います。1985年度に初めて選定し、2006年度には再選定を行いました。再選定時は、インバウンドも意識した魅力的な逸品や、地域で人気があるご当地グルメなども新たに追加しています。神奈川の魅力を発信する観光資源として、広くPRしていくものです。
かながわの名産100選|特集|【公式】神奈川県のお出かけ・観光・旅行サイト「観光かながわNOW」
ジャンル①:「神奈川県の加工食品」の特長を知ろう

「かながわ名産100選」に選ばれている加工食品の数は56種類。選定されている加工食品の中には「かながわブランド」に登録されているものも含まれています。全国的に有名なものから隠れた逸品まで、さまざまなものが揃っています。下記はその中の一例としてご紹介します。
小田原のかまぼこ・ちくわ
城下町・小田原のおみやげとしても名高いかまぼこやちくわは、古くから豊富な水揚げを誇る小田原港の魚介を使った伝統の味。弾力のある歯ざわりときめ細やかな食感が魅力で、それを生かしたおでんも、同じく「かながわ名産100選」に選定されています。
横浜のシューマイ
横浜中華街や横浜名物として知られるシューマイは、店ごとに製法や味が異なり、好みのものを見つけるのもひとつの醍醐味。有名店から路地裏の小さな名店まで、確かな技術に裏打ちされた逸品を探してみてください。
種類豊富な銘菓
和菓子から洋菓子までさまざまな銘菓が揃う神奈川県。古都・鎌倉の銘菓として知られる「鳩サブレー」や「クルミッ子」、小田原の「甘露梅」や「ういろう」、温泉で有名な湯河原の「温泉まんじゅう」「きびもち」などに加え、横浜の中華菓子などもあります。今は全国各地で造られている「生チョコレート」は平塚が発祥の地です。街ごとの個性的な味を楽しみましょう。
バラエティ豊かなクラフトビールと地酒
横浜や川崎、厚木、横須賀など、神奈川県は各地にビールの醸造所が点在しており、それぞれのメーカーごとの個性豊かなクラフトビールが製造販売されています。季節ごとの果物などを取り入れたビールも多く、いつ訪れても飽きることがありません。また、県内には13の日本酒の蔵元があり、丹沢山系の豊富な伏流水を仕込み水に使った、伝統と格式を重んじたお酒が楽しめます。
まだまだある!神奈川県ならではの加工食品

海と山に囲まれた神奈川県は、海の幸や山の幸を生かした水産品や畜産品、農産品を生かした加工食品の宝庫です。三崎のまぐろを使った「とろまん」をはじめとする加工品や相模湾でとれた魚の干物やわかめに加え、湘南名物のしらす干しや、漁師町として知られる真鶴の「まご茶漬け」など、種類も豊富。畜産加工品は鎌倉ハムやブランド豚として知られる「高座豚」の加工品、農産加工品は昔ながらの製法で造られる岩井の胡麻油や、漬物、きゃらぶきの佃煮、落花生などだけでなく、県内最大の産地でもある秦野のそばや、名水を生かして造られる大山のとうふなど、隠れた名産品も多くあります。
ジャンル②:「神奈川県の農林水産品」の特長を知ろう

豊かな海と山に囲まれた神奈川県は、高品質な農林水産品の産地としても有名です。全部で33品目に上る食品の一部は、加工食品と同様に「かながわブランド」にも含まれています。
農産品
広々とした畑が広がる三浦からはだいこんやスイカ、キャベツなどの豊富な農産物が生まれます。横須賀ではメロンやかぼちゃ、小田原では梅などが作られており、柑橘類の「湘南ゴールド」などの特産品もあります。ほかにもイチゴや梨などの果物や、トマトや紫タマネギの「湘南レッド」などの野菜が盛んに作られ、地元や首都圏などで重宝されています。
水産品
全国的に知られている三浦のマグロや、黄金のサバとして知られる「松輪サバ」、湘南の生しらすなどの海のものに加え、芦ノ湖のわかさぎや相模川の鮎といった川魚や湖水の魚も獲れます。あまり魚介のイメージがない横浜ではあなごが名物で、湘南の佐島では地だこが有名です。ほかにも、相模湾のアジや三浦半島でとれるさざえやあわびなど、さまざまな水産品をぜひ味わってください。
畜産品

牛肉や豚肉など畜産品の生産も豊富なのが神奈川県の特長です。さまざまな畜産品が作られています。
牛肉
隠れた名品として名高い「葉山牛」や「相州牛」に加え、足柄茶を食べさせて育てる「足柄牛」や、横浜市や平塚市などで育てられている「横濱ビーフ」などが挙げられます。
豚肉その他
横浜市や相模原市などで生産されている「やまゆりポーク」は、肉質が良いことで定評があります。中型種を起源に持つ「高座豚」のほか、厚木市の畜産会社が繁殖から加工販売まで一貫生産している「あつぎ豚」は、コクと甘みのある霜降り肉として人気です。ほかには愛川町の鶏卵が有名です。
ジャンル③:「神奈川県の工芸品」の特長を知ろう

神奈川県には鎌倉彫をはじめとする伝統工芸品や、現代的な工芸品があり、「かながわ名産100選」には11品目が選ばれています。県内の各地域の歴史が息づく工芸品は、自分への一生もののおみやげにするのにもぴったりです。
伝統工芸品
古くから歴史のある伝統工芸品には、地域性の感じられる品物が多くあります。城下町小田原には、箱根の山越えの際に使った小田原提灯や、室町時代からその歴史がある小田原漆器、銅を主体にした合金「砂張」を使った小田原工芸鋳物があります。鎌倉時代の唐物に影響を受けて生まれた鎌倉彫や、自然木を組み合わせることで生まれる幾何学模様が美しい箱根寄木細工、平塚の縁起物として知られる相州だるま、その歴史を江戸時代に遡る三崎の大漁旗、職人の技術が生きる大山こまなどが挙げられます。
その他の工芸品

伝統工芸品以外の現代的なものも神奈川県の名産品として選ばれています。例えば横須賀のドブ板通りが発祥のスカジャンは、虎や龍などの和柄を連想させる美しい刺繍が人気です。ほかにも、世界最高水準の手捺染技術と丁寧な縫製に定評がある横浜スカーフ、伝統工芸を現代的なアレンジで美しいアクセサリーなどにした湘南七宝焼が挙げられます。



