大田原藩主墓前祭(城鍬舞) 大田原氏の菩提寺である光真寺は、天文14年(1545)、大田原備前守資清が創建した寺院。歴代藩主の墓前祭の後、城鍬舞[しろくわまい]が奉納される。天文年間、大田原資清は築城にあたり、領内6か村の農民に工役させ、竣工すると彼らに酒饌をふるまった。その時、石神村(上石上)の農民藤兵衛が、酔いに乗じて手にしていた鋤鍬を持って舞いだし、同席の各々も鍬を叩いて囃した姿が非常におもしろかったため、城主資清の興をひいた。これが城鍬舞の始まりといわれている。
光丸山大祭 約400年の歴史を持つ例大祭。神仏習合を今に伝える全国でも珍しい寺院で行われる神輿の渡御がみどころ。14時、天狗面をつけた高下駄姿の猿田彦に扮した村民2人を先頭に行列が出発し、箒川に架かる箒橋までの往復約2kmを村民らの無病息災などを願いながら練り歩く。
篠塚初午祭 村の無病息災、豊作を祈願する祭。9時ごろ、五色の布や布団で飾り立てた神馬「飾り馬」が地区内を練り歩き、神社に向かう。15時ごろから神事が終わった「飾り馬」の飾りが解かれ、流鏑馬が行われる。3つの的に矢を放ち、その年の作況を占う。また、地域の人たちによる8座の太々神楽が奉納され、祭りに華を添える。※日程は事情により変更や中止になる場合あり。 画像提供:小山市