【愛知県名古屋市】海外から日本へ進出を果たした外資系企業が語る、名古屋の魅力

【愛知県名古屋市】海外から日本へ進出を果たした外資系企業が語る、名古屋の魅力

【愛知県名古屋市】海外から日本へ進出を果たした外資系企業が語る、名古屋の魅力

多くの都市の中から名古屋市を選んだ理由、進出後の感触や企業の成長について、既に進出を果たした企業3社のインタビューを紹介します。

トレシッド・ジャパン/本社スペイン 岡田 隆正 氏(ゼネラルマネージャー)
2015年名古屋進出

トレシッド・ジャパン/スペイン 岡田 隆正 氏(ゼネラルマネージャー)

日本支社を名古屋に置いた理由はいくつかあります。まずは多治見、瀬戸、常滑といった日本に古くからある窯業の産地を擁しているというロケーションです。名古屋は日本における窯業の一大産地の一つであり、そこから焼成技術を生かしたさまざまな企業が設立されてきました。焼き物は生産現場が重視されているため、生産現場の近くで営業活動を行うことには大きなメリットがあると考えられます。

もう一つは、国内におけるビジネスの中心地である東京・大阪へのアクセスの良さ。現在建設が進むリニア新幹線が開通すると名古屋のロケーションやアクセスの良さはさらに高まるものと考えています。

また、名古屋は大卒者の就職時において地元志向が強いという地域性があります。当社は新卒や第二新卒の雇用に積極的に取り組んでおり、人材確保と長期的な人材育成の面でも、名古屋への立地は魅力があると感じています。

日本支社の立ち上げ時には、海外企業ということで事務所の契約や言語的なコミュニケーションで苦労があったと聞いています。ですが、名古屋市から、事務所設立にあたって事務所賃料の一部を補助していただいたほか、異業種交流展示会であるメッセナゴヤへの共同出展をはじめとした販路開拓の支援をしていただくなど、細やかなサポートをしていただきました。

今後の目標は自動車業界への参入です。すでに欧州の自動車産業での実績はありますが、日本の自動車産業への参入は、日本支社だけでなくグループ全体を巻き込んでいく大きな挑戦ととらえております。名古屋周辺は世界でも有数の自動車産業の集積地となるので、日本だけではなくアジアの戦略的支社として、成功につなげていきたいと考えています。

本社サイト:Torrecid,S.A.

プルス株式会社/本社ドイツ 森川 博 氏(代表取締役社長)
2019年名古屋進出

プルス株式会社/ドイツ 森川 博 氏(代表取締役社長)

拠点として名古屋を選んだのは、関東はエレクトロニクス、関西はバイオ・生命科学、中部は自動車と航空機など製造業という位置付けがあるからです。名古屋は製造業がひしめき合う産業構造で、当社にとってベストマッチ。製造業が密集してるということは技術レベルが高いってことなんですよね。どこの国を見ても、何かの産業が密集している地域では、技術力がものすごく高い。今後、アジアに事業を展開するための軸としても魅力的な場所です。

進出を果たした現在、製造業が密集しているので、効率よくメーカーにアクセスできています。当社製品の価値を評価してもらえているという実感もあるので、1~2年後には芽が出るのではないでしょうか。海外企業への不安感はあるかもしれませんが、実際に製品を使って実感してもらったり、何かあったときの対応だったり、積み重ねることが大事。そういう対応ができるスタッフを育てていくことが、日本進出成功のポイントだと思っています。

日本進出にあたっては、名古屋市の外資系企業等進出促進補助金を活用しました。手続きの際に行政とのつながりが持てたことが大きなポイントです。進出したばかりの頃、名古屋市から急に、「ある大規模展示会の名古屋市ブースで共同出展しないか」と連絡をいただきました。これも、行政とのつながりがあったから。海外から来た企業にとっては、公的な関わりを持つことには大きな意味があると思います。

日本進出というとまずは東京を想像しますが、中部圏や名古屋は製造業が密集しています。卓越した技術を有する国内外の企業が集結し、企業間で切磋琢磨することで技術力はさらに高まってきます。行政が名古屋のグランドデザインを示し、そこに企業が集まってくることで、さらに地域が隆盛すると期待しています。

本社サイト:PULS

Argosy Japan Aerospace Materials株式会社/本社アメリカ 小田 章博 氏(代表取締役社長)
2022年名古屋進出

Argosy Japan Aerospace Materials株式会社/アメリカ 小田 章博 氏(代表取締役社長)

日本進出においては、ビジネスを考える上で、名古屋に拠点を置くことは即決でした。その理由はシンプルに、東にも西にもお客様がいること。そして、ちょうど真ん中の名古屋を中心としたこの地域に数多の航空産業、自動車産業のお客様がいること。さらに、航空産業、自動車産業のキープレイヤーが集まっていることです。今後も成長が見込める上、ビジネスチャンスを期待でき、立地的にも東にも西にもフットワークよく移動できることもメリットです。

加えて、物流の拠点として名古屋港の利便性も理由の一つに挙げられます。名古屋港は、航空機器の扱いに慣れていますし、柔軟に対応してくれるので、日本ではナンバーワンの港だと思っています。

個人的に、名古屋には住みやすいイメージがあります。比較的道が広くてきれいに整備されていますし、食べ物もおいしくて安い。名古屋転勤になった後輩や同僚は、戻りたくないという人ばかりでした。

日本進出の際のサポートでは、名古屋市の外資系企業等進出促進補助金による家賃補助はとてもインパクトが大きかったですし、助かりました。また、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会による登記費用のサポートもしていただきました。

金銭面のサポートだけではなく、名古屋市の進出後商談支援事業として名古屋ネプコンジャパン2022に名古屋市と共同でブースを設けてもらい、商材をアピールする機会もありました。その他、講演会や外資系企業ネットワーク懇談会でも他の企業の方とつながる機会があり、事業のお話をいただいたりしています。ちょうど明日もその講演会がきっかけでつながったお客様と商談の予定です。この業界では、意図していないところでの交流が事業につながることもあるので、繋がりを大切にしていけたらと思っています。

本社サイト:Argosy International

Note
・記載のデータは2025年9月時点のものです。

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