
京亭
鉢形城跡を対岸に望む荒川沿いの割烹旅館。浅草オペラの創始者、佐々紅華[さっさこうか]の住まいであった意匠が凝らされた風情ある建物が目を引く。食事のみの利用も可能で、手入れの行き届いた日本庭園を望む静かな部屋で、塩焼きや甘露煮など鮎づくしの贅を凝らした料理が楽しめる。料理はいずれも鮎飯を含んだコースとなっており、昼食7623円~、夕食8470円~。事前予約制。多くの文化人が愛したことでも知られており、池波正太郎は、小説『忍びの旗』の舞台となる鉢形城の取材に訪れた際に宿泊。宿と鮎料理をたいそう気に入り、自身の随筆集『よい匂いのする一夜』の中で紹介している。部屋数が少ないので早めの予約を。