
丸子山王日枝神社 歩射祭
大黒様の名で親しまれる大己貴神[おおなむちのかみ]を祭る古社、丸子山王日枝神社の例祭の1つ。江戸時代から多摩川流域で盛んに行われていた五穀豊穣を祈願し、豊凶を占う神事で、ここ丸子山王日枝神社では通称「おびしゃ」と呼ばれ、古くからのしきたりが今も受け継がれている。神事は、数え年で奇数年齢の男の子と父親の2組のペアが烏帽子姿の衣装で神前儀式に臨み、その後、境内に設置された住民手作りの直径1.8mの的に向かう。弓を構え、3歩進んで3歩下がる作法は古式ゆかしいもので、最後に天にむかって矢を放つ。