
富士山や湖に映える鳥居、夏の緑に秋の紅葉など、様々な景観が楽しめる芦ノ湖。その芦ノ湖の美しさを堪能するなら、湖畔だけでなく海賊船で湖上から楽しむのがおすすめ。3つの港を周遊する、優雅なクルージングの旅に出かけよう。
桃源台港(とうげんだいこう)・箱根町港(はこねまちこう)・元箱根港(もとはこねこう)を周遊し、芦ノ湖の絶景を満喫する


箱根海賊船が発着する港は、桃源台港(とうげんだいこう)・箱根町港(はこねまちこう)・元箱根港(もとはこねこう)の3つ。2025年にリニューアルした元箱根港はトイレや休憩室の機能性がアップ。海賊船内の厨房をイメージしたスタンドカフェもオープンし、豪快なホットドッグや宝箱をイメージしたスイーツなど海賊らしさあふれるフードやドリンクが楽しめるようになった。
航路は湖を反時計回りに周遊。桃源台港から箱根町港・元箱根港の片道は約25分/1700円、往復は約1時間/3000円。往復利用の場合は途中の港で下船して観光を楽しむことができる。


海賊船の一番の楽しみは船上からの景色。青い空や輝く湖面はもちろん、春から夏にかけては緑の山々や季節の花々、秋には紅葉など、四季折々の美しい自然を堪能できる。また、航路の途中には湖中に立つ鳥居や、富士山のビューポイントなどもあり、飽きることがない。
通常の運賃に追加して特別船室料金(片道800円/往復1480円)を支払うと、普通船室よりも内装が豪華な特別船室を利用できる。特別船室には船室利用者のみの専用デッキもある。利用人数が限られていてゆったり使えるので、混雑を避け、落ち着いて過ごすことができる。さらに特別船室は船の前方に設置されているうえ、特別デッキや特別展望台は開放的な造りなので、眺望は抜群。良いポイントから様々なアングルで撮影できるのでおすすめだ。
船内を散策するのが楽しい!コンセプトやデザインの違う3種類の海賊船
現在運航している海賊船は「クイーン芦ノ湖(くいーんあしのこ)」、「ロワイヤルⅡ(ろわいやる つー)」、「ビクトリー(びくとりー)」の3種類。航路はすべて同じで、35分~40分間隔で1日に13~15便ほど発着している(時期により異なる)。船内には普通船室、特別船室、売店があり、エレベーターや多目的トイレも完備。各船でコンセプトやデザインが異なっているので、船内の雰囲気や窓からの景色の違いを楽しもう。


「クイーン芦ノ湖」は、芦ノ湖に映えるゴールドの船体が目印。船内は木材をふんだんに使っており、クラシカルで凝ったデザインで伝統ある和風モダンな雰囲気が楽しめる。売店にビールサーバーが設置されているので、湖上で生ビールを堪能しよう。定員は541名(うち特別船室87名)。


「ロワイヤルⅡ」は、18世紀のフランス船艦をモデルとして、船内外の装飾を再現。船体後部の回廊は特に雰囲気があるのでぜひ確認してみよう。また、船員の人形像や3Dアートなど、非日常を楽しめる趣向が凝らされているのもポイントだ。定員は565名(うち特別船室111名)。


18世紀のイギリス船艦をモデルとした「ビクトリー」。2025年に特別船室がリニューアルされ、シックで落ち着いた雰囲気に生まれ変わった。また、売店はバーカウンター風のカフェにリニューアル。「クイーン芦ノ湖」に続きビールサーバーが設置され、生ビールが楽しめるようになった。ぜひ、以前よりも豪華になった特別船室でクルージングに出かけてみよう。定員は534名(うち特別船室91名)。
■箱根海賊船(はこねかいぞくせん)
発着所:桃源台港(とうげんだいこう)・箱根町港(はこねまちこう)・元箱根港(もとはこねこう)
運航時間:9時30分~17時(季節により異なる。詳細はHPを参照)
運賃:片道1700円、往復3000円(箱根町港から元箱根港までは片道600円)、特別船室利用の追加料金は片道800円、往復1480円



