不動の滝 日本の滝百選、岩手の名水二十選にも選定されている名滝。桜松神社の境内奥にあり、大杉の林を縫うように続く参道が神秘的な雰囲気を漂わせる。境内の「縁結びの木」が恋愛パワースポットとして話題に。高さ15mから流れ落ちる滝の中ほどには、名前の由来である石彫の不動尊が安置されている。
古梅園 史跡九戸城跡の東側に位置する古梅児童公園内にあり、二戸市ゆかりの作家・渡辺喜恵子の小説『南部九戸落城』にも登場する梅の名所。ここは南部氏の家臣・九戸政実の庭園跡と伝わる地で、梅の木は樹齢約400年の老梅の木が1本のみで、高さ約5m。根元から3本の幹に分かれ、例年4月中旬に開花。梅の花は、芳香が強く、淡紅色の6弁の花びらを付けることから「六弁[ろくぶ]の梅」とも呼ばれている。石碑と案内板が設置されており、石碑には、江戸末期の私塾「会輔社」の創設者・小保内定安が詠んだ古歌が刻まれている。
長安寺 約900年前に創建された東北屈指の名刹。高さ20mにも及ぶ総ケヤキ造りの山門が堂々と構えている。長安寺のシンボルともいえる山門は、寛政8年(1796)に着工されたが、禁制のケヤキを使用した上に17.5mの高楼であるという二つの理由で、伊達藩より取り壊しを命じられた。しかし文化4年(1807)、「廓念坊秀諦」が弁明に努め、工事続行不可を条件に黙認された。そのため、扉なし、袖なし、開きなしの門となっている。現在の本堂は明治16年(1833)創建。境内では市の天然記念物に指定されている「奥州しだれ桜」「長安寺大イチョウ」を見ることができる。
白山神社 中尊寺を開山した慈覚大師(円仁)が嘉祥3年(850)に勧請したと伝わる中尊寺の鎮守社で、明治の神仏分離令により中尊寺と分離。国指定重要文化財の能舞台があることで知られ、入母屋造り茅葺き屋根の能舞台は、嘉永2年(1849)の焼失後、嘉永6年(1853)に伊達慶邦により建立寄進されたもの。本舞台、鏡の間、橋掛の構成は本格的であり、東日本では最古の能舞台とされており、現在でも祭礼においては能が奉納されている。