にしくら 長勝寺の門前にある手焼せんべい店。昭和44年(1969)創業。原料、材料を吟味して一枚一枚ていねいに炭火で焼き、おいしさを増す醤油のたれにつけ、手焼きならではの厚さ・焼き・香りを大切にしている。焼き上げたばかりのアツアツせんべい1枚80円は店内で食べられる。
献上菓舗さわた おみやげに人気の笹葉[さっぱ]舟5個1100円など、潮来の風物詩をモチーフにしたさまざまな和菓子を販売。水郷の夕暮れ1本1100円は断面が潮来の風景を表わしている。隣接の洋菓子店マドレーヌは8時30分~19時。
和泉屋本店 明治初期創業の老舗漬物店。酒粕やみりん粕で、地元名産のシロウリやキュウリを漬けた奈良漬が人気。くり抜いたシロウリの中に、シソで巻いたトウガラシを入れ、醤油とみりんで漬け込んだてっぽう漬などがある。漬物は540円。
弘経寺 応永21年(1414)創建と伝えられる、浄土宗の名刹。十代目の了学上人に徳川家康の孫嬢千姫が深く帰依し、菩提寺と定めたところから、徳川家から本堂や鐘楼(現在再建設備中で見ることはできない)などの再建に多大な寄進がなされた。江戸時代初期の寺院建築の粋を極めた本堂平成19年(2007)改修をはじめ、仏具や調度に徳川幕府の威光が感じられる。本堂左手には千姫の墓がある。
称名寺 浄土真宗本願寺派の寺院。評定衆として幕府にも参加した結城家初代・朝光が、親鸞の高弟・真仏を招き開基。寺号の稱名寺とは、朝光が出家して親鸞に賜った法名に由来するという。親鸞の直筆といわれる「往生要集」の断簡、朝光肖像画や木像、御霊屋門、二条門など数々の文化財を所蔵。大きな銀杏の木と親鸞聖人の銅像がある境内の奥には、初代朝光から四代時広までの墓がある。