大聖寺 小川市街や秩父連山の展望地にある天台宗の古刹。朱塗りの観音堂の信仰が厚く、安産、子育て、厄除の観音として知られる。境内にあった石造法華経供養塔「六面幢」(重要文化財)は、付近で産出する下里石[しもさといし]を6枚組み合わせ笠石を乗せた珍しい塔婆で、収蔵庫に収められている。毎年4月第3日曜には、下里観音縁日が行なわれる。
おがわ温泉 花和楽の湯 花和楽の湯自慢のpH10.0の天然温泉「美人の湯」の露天風呂をはじめ、高濃度炭酸泉、井戸鉱泉を使用した「金の湯」など、様々な風呂が楽しめる。特殊な鉱石を使用した、新しい岩盤浴「ラジウム陶板浴」や、テラヘルツストーンを採用したサウナは、体の奥まで熱を届けることができる。食事処では、和食のプロである料理長監修の料理から、親しみやすい料理まで、多数用意しており、まるで旅館に来たかのような非日常空間で、「湯治」体験を心ゆくまで満喫できる。
晴雲酒造 世界無形文化遺産「細川紙」・有機農業・そして関東の銘醸地として有名な小川町にある酒蔵。古い町並みが残る旧街道沿いにある煙突と晴雲看板が目印。晴雲のおすすめ銘柄は「純米 晴雲」「大吟醸 晴雲」「純米大吟醸 善祥」「おがわの自然酒」。かつて使用していた昭和時代の仕込み蔵や昔の道具などを展示してある「酒蔵資料館」はいつでも自由に見学を楽しめる。また、仕込み水が流れる売店での試飲やおすすめの酒の買い物も可能。酒蔵併設の「自然処 玉井屋」にて食事もできる。
大慈寺 延徳2年(1490)開創、明応2年(1493)廣見寺2世東雄朔方により再興、開山となる。本尊は聖観世音菩薩。延命地蔵、仁王像が迎える。本堂内の厨子は美術工芸品として評価が高く、堂内安置の子安観音像は、安産と子育てに霊験あらたか。また、体の痛い部分を撫でると身代わりになってくれると伝わる「おびんずる様」で知られる。アニメ映画の舞台地でもある。
奥武蔵自然歩道 毛呂山町の鎌北湖を起点に、北向地蔵~物見山~日高市の高指山~日和田山~巾着田~高麗峠~飯能市の天覧山を結ぶ全長約11km、約6時間の健脚家向けのハイキングコース。ゆっくり歩きながら四季折々の自然を味わえるように整備されたもので、スギやヒノキの林を抜け、武蔵野の面影を残す雑木林や高麗川の清流、のどかな田園風景を楽しみ、古刹古社などを訪ねて歩く。標高375mの物見山からの見晴らしは格別だ。
時の鐘 一番街通りから鐘つき通りに入ったところに立つ、木造の鐘楼。川越城主・酒井忠勝が、寛永年間(1624~44)に建てたと伝えられている。承応2年(1653)、松平信綱の命で改築。高さ16.2m、檜造りの現在の櫓は、明治26年(1893)の大火後に再建されたものだ。電動式で、毎日6時・12時・15時・18時の4回、時を告げている。