妙覚寺 上総興津[かずさおきつ]駅の西方約700mの場所にある日蓮宗の寺。日蓮に帰依した興津城主・佐久間重貞[さくましげさだ]の館跡という。文永元年(1264)、日蓮に師事して名を日保[にほ]と改めた重貞の子長寿丸が、邸内に一宇を建立したのが開基と伝えられる。境内には、本堂、楼門、鐘楼などが立ち、入母屋造の山門は江戸末期の建築と伝えられ、市の指定文化財になっている。
eden 勝浦の海を一望できるサーマルスプリングスパ(天然温泉スパ)と地中海料理レストラン、千葉の名産が揃うショップの複合施設。温泉スパは君津市から運んだ「濃溝温泉 千寿の湯」を利用していて、サウナも完備。レストランでは地元漁港で水揚げされた新鮮魚介を使ったパエリアや、地元勝浦農園で採れた野菜を使ったタパスなどが味わえる。
千葉県立中央博物館分館 海の博物館 千葉県立中央博物館の分館。勝浦海中公園に隣接し、房総半島の海の自然を紹介している。展示室は「房総の海」「さまざまな海の姿」「博物館をとりまく自然」「海と遊ぼう」の4コーナーに分かれ、房総の海に棲息する魚の標本や海底のジオラマを展示。海の生き物や自然を紹介したマリタイムシネマを上映のほか、野外での自然観察を主体とするイベントも数多く開催。所要30分。
諏訪神社 大神惟季が下総国大須賀荘領主を任ぜられた際、領内鎮護の神として信濃国諏訪大社より勧請。その後、産業開拓の神・知徳の神として、近年は進学の神として尊崇されてきた。現在の本殿は1853年(嘉永6)造営のもので、毎年10月に行われる例大祭「佐原の大祭(秋祭り)」は国の重要無形民俗文化財に指定されている。
大聖寺 波切[なみきり]不動とよばれ大漁祈願や海難除けに漁民の厚い信仰を集めている天台宗の寺。本尊の不動明王は、鎌倉時代中期、この地の漁師の妻が海中から拾い上げ、ここに安置したと伝えられている。不動明王を安置する茅葺き屋根の不動堂は、国の重要文化財に指定されており、室町時代の建立と推定されている。
めがね橋 白浜町滝口の長尾川下流にかかる、石積み工法の洋式三重橋。3つのアーチがあるので本当はメガネではないが、川面に移る姿からめがね橋とよばれるようになった。橋は明治21年(1888)に、村民の寄付399円40銭で建設された。架設以前は川を歩いて渡っていたという。関東大震災にも壊れることなく、戦時中は戦車が通ったという頑丈な橋だ。昭和52年(1977)と平成5年(1993)に補修工事が行われ、建設当時の姿を留めている。県指定有形文化財。日本の名橋百選。