高尾山 高尾山は、明治の森高尾国定公園や東京都立高尾陣場自然公園内に位置する標高599mの山。天狗が棲むという逸話のある山の山中には、奈良時代に高僧行基により開山された、飯縄大権現を奉る「高尾山薬王院有喜寺」の諸堂が点在。古くから修験道の霊山とされるだけに、現在も山伏が修行の場とする山としても知られている。山腹にはケーブルカーやリフトが架かり、琵琶滝や天狗の腰掛杉などを巡る多くのハイキングコースが整備されている。高尾山山頂展望台からは富士山や都心の高層ビル群の眺望も抜群だ。
峰尾豆腐店 摺指[するさし]の豆腐として知られ、高尾山系の良質な地下水を利用して作られている。木綿豆腐140円。寄せ豆腐240円(冷奴たれ別売20円)はその場で食べていく人も多く、店と反対側の駐車場脇にはテーブルとベンチを設置。軽い口当たりのおからドーナツ5個350円も好評。
清水寺 鐘楼、水屋、観音堂が市の有形文化財に指定される古寺。鐘楼は天保13年(1842)建立とされ、入母屋造り、銅板葺きで、朱雀、青龍、白虎、玄武の彫刻がはめこまれ、中央に口径約72cmの鐘が吊られている。急階段を上がった先にある観音堂は、嘉永3年(1850)再建といわれ、軒唐破風の向拝が設けられ、彫刻装飾が多く施されており、幕末期の傾向をよく表しているという。
新田神社 東急電鉄多摩川線の武蔵新田駅から徒歩数分のところにある新田氏ゆかりの神社。正平13年(1358)に矢口の渡しで謀殺された新田義興(義貞の子)の御霊を鎮めるため、新田大明神として祀ったのが始まり。浄瑠璃・歌舞伎『神霊矢口渡』でも知られる、江戸中期の蘭学者・戯作者平賀源内が参拝し、境内の神聖な篠竹で作った厄除開運・邪気退散の「矢守」は、破魔矢の発祥とされている。