清水寺 鐘楼、水屋、観音堂が市の有形文化財に指定される古寺。鐘楼は天保13年(1842)建立とされ、入母屋造り、銅板葺きで、朱雀、青龍、白虎、玄武の彫刻がはめこまれ、中央に口径約72cmの鐘が吊られている。急階段を上がった先にある観音堂は、嘉永3年(1850)再建といわれ、軒唐破風の向拝が設けられ、彫刻装飾が多く施されており、幕末期の傾向をよく表しているという。
ロテン・ガーデン 国道16号(旧道)沿いにある温泉施設。浴室は右楽風呂(洋風)と左楽風呂(和風)に分かれ、男女日替わりで楽しめる。また、それぞれ屋上には源泉かけ流しの「天望露天風呂」もある。食事処も新館4階無料休憩所&カフェ「さくら」と3階おふろの和食処「竹」の2カ所あり。
東京・湯河原温泉 万葉の湯 湯河原の山中、地下800mから湧き出した温泉を毎日タンクローリーで運んでいる温泉施設。名湯を内湯と露天で楽しめる。岩盤浴ルームや足湯庭園もある。無料休憩室兼食事処のほかにも、本格的な食事処「万葉庵」もあり、味自慢の施設としても知られている。
新田神社 東急電鉄多摩川線の武蔵新田駅から徒歩数分のところにある新田氏ゆかりの神社。正平13年(1358)に矢口の渡しで謀殺された新田義興(義貞の子)の御霊を鎮めるため、新田大明神として祀ったのが始まり。浄瑠璃・歌舞伎『神霊矢口渡』でも知られる、江戸中期の蘭学者・戯作者平賀源内が参拝し、境内の神聖な篠竹で作った厄除開運・邪気退散の「矢守」は、破魔矢の発祥とされている。
圓融寺 目黒区碑文谷の閑静な住宅街に位置する圓融寺。平安時代の仁寿3年(853)、慈覚大師による創建と伝えられる天台宗の古刹だ。広い境内には阿弥陀堂(本堂)、釈迦堂、仁王門などが立つ。国指定重要文化財である釈迦堂は、東京23区内最古とされる木造建築で、室町時代に建てられたもの。唐様建築に和様の美を取り入れた優美な様式に、入母屋造の美しい屋根の線を見せている。荘厳で静謐な境内は、思わず手を合わせたくなるような雰囲気が漂う。