筆島 伊豆大島の誕生前、数十万年前までここで活動していた古い火山島の名残。火山活動を終えた島はやがて波に削られ、マグマの通り道で固まった硬い岩が海に取り残された。筆島の向かいの崖に見える灰色のスジは、マグマが大地を割り入った後(岩脈)。また、筆島を正面に見る筆島海岸は「東京の史跡名勝」「日本の渚百選」に指定されている。
ダイブハウス・タック 野田浜に近い、静かなロケーションにあるダイビングショップ。オーナーは、自身が大島で初ダイブを体験して以来、大島の海のすばらしさに魅せられて25年間も潜り続けている。伊豆半島に比べて水温が高く魚影も濃いので、東京近海の海では初心者にも楽しんで潜ってもらえる海だと話す。体験ダイビングは器材フルセット付きで1万2000円。
清水寺 鐘楼、水屋、観音堂が市の有形文化財に指定される古寺。鐘楼は天保13年(1842)建立とされ、入母屋造り、銅板葺きで、朱雀、青龍、白虎、玄武の彫刻がはめこまれ、中央に口径約72cmの鐘が吊られている。急階段を上がった先にある観音堂は、嘉永3年(1850)再建といわれ、軒唐破風の向拝が設けられ、彫刻装飾が多く施されており、幕末期の傾向をよく表しているという。
新田神社 東急電鉄多摩川線の武蔵新田駅から徒歩数分のところにある新田氏ゆかりの神社。正平13年(1358)に矢口の渡しで謀殺された新田義興(義貞の子)の御霊を鎮めるため、新田大明神として祀ったのが始まり。浄瑠璃・歌舞伎『神霊矢口渡』でも知られる、江戸中期の蘭学者・戯作者平賀源内が参拝し、境内の神聖な篠竹で作った厄除開運・邪気退散の「矢守」は、破魔矢の発祥とされている。