医王寺 山中温泉を発見した僧行基が、自ら彫りあげた薬師如来像をここに安置したのが始まり。京都の蛸薬師、出雲の一畑薬師と並ぶ日本三薬師の一つだ。薬師橋のたもとに立つ朱塗りの多宝塔や、九谷焼の陶祖・後藤才次郎が寄進した国の重要文化財の陶製金剛童子立像、芭蕉の忘れ杖が納められた収蔵庫があり、申し込めば見学もできる。
大円寺 寛永元年(1624)の建立で、元禄年間(1688~1704)に現在地に再建された。心岩上人作の人骨地蔵尊が有名。高さ4m33cmもある極彩色の地蔵尊で、顔・首・胸・両手・両足の白い部分は、誰にも拝まれることのない無縁仏の人骨が塗り込められているという。心岩上人の自画像図、念仏書、来迎図などを納めた什物堂[じゅうぶつどう]や、ツバキ、ボタン、アジサイなどが美しい庭園もある。