八ケ岳自然文化園 広大な敷地にさまざまな施設が点在する観光スポット。自然観察科学館では、毎日1時間おきに投影を行うプラネタリウムや、アポロ宇宙船の展示と、昆虫標本の展示が見られる。屋外にはパターゴルフ(18ホール900円)、サイクリング、おもしろ自転車などが楽しめる他、わんちゃんと一緒に走れるドッグランもある。広い眺望が自慢のレストランも人気。
八ヶ岳美術館(原村歴史民俗資料館) 標高1350m、八ケ岳山麓の豊かな自然に囲まれた美術館。原村出身の芸術家・清水多嘉示の彫刻と絵画の寄贈を受けて昭和55年(1980)に開館。フランスで彫刻家・ブールデルに師事した清水多嘉示の、構築性に富み温もりのある名品が揃う。建物は村野藤吾の設計で、内部には、レースのカーテンが絞り吊りされ、落ち着いた柔らかい明かりの中でゆったりと作品を鑑賞できる。このほか、書家・津金かく仙の書、村内の阿久遺跡などから出土した縄文土器や石器等を展示。年間を通じて様々な企画展も開催。美術館の周囲を巡る散策路では、彫刻の屋外展示と共に四季の山野草が楽しめる。
ふれあいセンター もみの湯 サウナを備えた男女別の大浴場のほか、岩造りの露天風呂がある。ここの地下1300mから湧き出る原村八ケ岳温泉は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。疲労回復や筋肉痛、冷え性などに効能がある。
光徳寺 町並みを見下ろす高台にある、臨済宗の古刹。開山は明応9年(1500)。享保10年(1725)、林家によって建立された本堂は、うぐいす張りの廊下や山岡鉄舟の扁額、尾張徳川家の籠などがある。本堂横の庫裏[くり]には、天保年間に住職によって考案された車付きの籠を収蔵。入口石段下の祠に、女性を救うと伝えられる延命地蔵が祭られている。4月の祭礼が近づくと昼夜の気温差で石が夜露に濡れることから、汗かき地蔵の別名がある。本尊薬師如来は、慶長4年(1599)京の仏師・木山によるもの。中部49薬師第21番札所。
妙覚寺 本堂や、十王堂、鐘楼門[しょうろうもん]などが立ち並ぶ臨済宗妙心寺派の古刹。約700年前の創建といわれるが、火災で焼失後、享保11年(1726)に再建された。庭園は手入れが行き届き、四季折々の草花が彩りを添えている。本堂は平成30年(2018)に老朽化の為再建された。
白山神社 境内に檜やスギの天然木が繁る。石垣の覆屋[おおいや]の中には建武元年(1334)の棟札が残る間口1mほどの熊野、伊豆、白山、蔵王の4つの社殿(重要文化財)が並ぶ(拝観は要連絡)。いずれも一間社流造檜皮葺き[いっけんしゃながれづくりひわだぶき]の屋根が特徴的な長野県最古の鎌倉建築とされる。永享11年(1439)の銘のある鰐口も残され、木曽谷の文化の中心だったことがうかがえる。