うるぎ温泉 こまどりの湯 標高1000mを超える山々に囲まれた小さな山あいの里、売木村の村営温泉施設。巨岩を配した豪快な造りの露天風呂は高台にあり、周辺の自然を満喫できる。ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉は“美肌の湯”として評判が高い。大浴場、ジェットバス、サウナ、バイブラバス、打たせ湯などがある。
道の駅 南信州 うるぎ 東海・愛知県尾張・西三河地方から訪れるドライバーの拠点となる国道418号沿いに立つ道の駅。施設内の農産物直売所では、売木村の美味しい空気ときれいな水で育ったコメや高原野菜、山菜などの四季折々の山の幸を豊富に取り揃えている。また、特産品や加工品も数多く並び、栄養価の高い雑穀の一種・たかきびを使用した「たかきびまんじゅう」や「ヤギミルク」、リンゴやトマトのジュースなどの地元の味覚を楽しめる。併設するお食事処では、本格派ラーメンが評判を博しており季節限定ラーメンも楽しめる。
光徳寺 町並みを見下ろす高台にある、臨済宗の古刹。開山は明応9年(1500)。享保10年(1725)、林家によって建立された本堂は、うぐいす張りの廊下や山岡鉄舟の扁額、尾張徳川家の籠などがある。本堂横の庫裏[くり]には、天保年間に住職によって考案された車付きの籠を収蔵。入口石段下の祠に、女性を救うと伝えられる延命地蔵が祭られている。4月の祭礼が近づくと昼夜の気温差で石が夜露に濡れることから、汗かき地蔵の別名がある。本尊薬師如来は、慶長4年(1599)京の仏師・木山によるもの。中部49薬師第21番札所。
妙覚寺 本堂や、十王堂、鐘楼門[しょうろうもん]などが立ち並ぶ臨済宗妙心寺派の古刹。約700年前の創建といわれるが、火災で焼失後、享保11年(1726)に再建された。庭園は手入れが行き届き、四季折々の草花が彩りを添えている。本堂は平成30年(2018)に老朽化の為再建された。
白山神社 境内に檜やスギの天然木が繁る。石垣の覆屋[おおいや]の中には建武元年(1334)の棟札が残る間口1mほどの熊野、伊豆、白山、蔵王の4つの社殿(重要文化財)が並ぶ(拝観は要連絡)。いずれも一間社流造檜皮葺き[いっけんしゃながれづくりひわだぶき]の屋根が特徴的な長野県最古の鎌倉建築とされる。永享11年(1439)の銘のある鰐口も残され、木曽谷の文化の中心だったことがうかがえる。