湖東三山 西明寺 承和元年(834)、仁明天皇の勅願により開創された天台宗の古刹。琵琶湖東方に位置し、金剛輪寺、百済寺とともに「湖東三山」とされる紅葉の名所。室町時代初期建立の二天門(国指定重要文化財)を入ると、鎌倉時代建立の本尊薬師如来像(国指定重要文化財)や十二神将を安置する本堂(国宝)と総檜造りの三重塔(国宝)が立つ。江戸時代初期作庭の池泉観賞式庭園の蓬莱庭(国指定名勝)や、秋・冬・春と咲き続ける樹齢250年の不断桜(滋賀県指定天然記念物)などみどころも多い。アメリカの放送局・CNNが選んだ「日本の最も美しい場所31選 」の一つ。
医王寺 高時川を見下ろす静かな山間に立つ観音堂内に、細い目と薄い唇の端正な顔立ちが印象的な十一面観音立像(重要文化財)がある。平安時代の作。井上靖の小説『星と祭』に、「清純な乙女の姿をモデルにした観音さま」として紹介されている。拝観は奥びわ湖観光協会へ事前連絡が必要。
蓮華寺 聖徳太子が創建し、後に一向上人が再興した。鎌倉幕府崩壊とともに自刃した北条仲時[なかとき]と家臣の墓(史跡)が境内にあり、彼らの名前を記した「陸波羅[ろくはら]南北過去帳」(重要文化財)も残る。長谷川伸作の『瞼の母』で有名な、「番場の忠太郎」の地蔵も祀られている。