当尾石仏巡り 古くから寺院が営まれた当尾には、磨崖仏や石仏が数多く残されている。すべてを見るには時間もかかるが、浄瑠璃寺と岩船寺を結ぶ約2kmの道を歩くだけでもさまざまな石の仏に出合える。浄瑠璃寺からたどると、ひょろっとした形の「あたご灯籠」、ほほえんだような表情がユニークな「笑い仏」、岩肌に刻まれた「不動明王磨崖仏」などが次々に現れる。鎌倉期のものが多い。下りになるので、岩船寺からスタートするのがおすすめ。
史跡 恭仁宮跡(山城国分寺跡) 天平12年(740)10月、聖武天皇は平城京を離れて各地を行幸し、同年12月恭仁宮に入り遷都を宣言。恭仁宮は足掛け5年間の都だったが、その間に国分寺・国分尼寺建立の詔(741年)、大仏造立の詔(743年)、墾田永年私財法(743年)の発布がされて、歴史上重要な役割を担ったといえる。現在は恭仁宮跡であると同時に山城国分寺跡でもあり、大極殿(金堂)礎石と七重塔礎石が、春には桜、秋にはコスモスで彩られて残っている。近くにはくにのみや学習館(営業時間:9~17時、月曜定休、電話:0774-76-9202)があり、関連資料・ビデオ等を観覧できる。
愛宕神社 全国にある愛宕神社の総本宮といわれ、元愛宕と呼ばれ親しまれている。鎌倉時代に建立されたという本殿は国指定重要文化財。祭神は火の神・火産霊命[ほむすびのみこと]と伊邪那美命、大国主命で、4月24日に斎行される鎮火祭が有名。