岩井屋 約150年以上の歴史をもつ岩井温泉の老舗宿で、日帰り入浴も受け付けている。源泉そのままの湯を惜しみなく湯船にそそぐ。立姿勢のまま浸かる「長寿の湯」は、自噴泉が湯船の底から湧き上がる。貸切風呂は予約がおすすめ。
クラフト館 岩井窯 全国から年間1万人が訪れる山あいの窯元。代表の山本教行氏をはじめとする窯元作品を展示・販売する「作品展示館」、山本氏の創作資料となる工芸品を展示する「参考館」、同窯の器で甘味や食事が味わえる「喫茶 HANA」、1日1組限定の「食事処 花」から成る。鳥取の民藝運動のリーダー・吉田璋也と出会い、民藝の道を歩んできた山本教行氏の作品は、どれも美しく味わい深い表情。自宅の食卓を豊かにしてくれる逸品揃いだ。
長楽寺 寺伝によれば、養和元~2年(1181~82)に、平清盛[たいらのきよもり]の次男宗盛[むねもり]が建立したという。みどころは、いずれも国の重要文化財に指定されている平安中~末期の仏像5体(木造薬師三尊像・不動明王像・木造毘沙門天立像)。そのほかにも鎌倉時代や室町時代の仏像を10体以上祭っている。寺からさらに山道を1.5kmほど登ると、創建当時の場所という鵜ノ池[うのいけ]がある。秋は紅葉の名所。
大山 米子方面から望むと、富士にたとえられるような美しい円錐形。しかし山容は複雑で、標高1729mの剣ケ峰を最高峰に数々の峰が連なり、北には険しい岩壁が屹立するなど見る方向によってまったく表情を変える。5月上旬には大山寺付近でも新緑が見ごろとなり、6月上旬の週末には「大山夏山開き祭」が開催され、多彩なイベントが行われ、夏山シーズン到来。10月下旬~11月上旬には鍵掛峠へ向かう大山環状道路が紅葉の最盛期となる。大山隠岐国立公園の中核をなし、豊かな自然が息づいている。