作山古墳 全国10位、岡山県下2位の規模を誇る、全長約286m、高さ約24mの前方後円墳。内部の調査は未だ行われていないため埋葬者は不明。古墳周辺からの出土品の中に須恵器の破片や多数の円筒埴輪があったこと、自然の丘陵を利用した3段構造などから、5世紀半ばに造られたものと推測されている。国指定の史跡であり、造山古墳と区別して「サクザン」とも呼ばれる。
こうもり塚古墳 6世紀後半に築造されたといわれる、全長約100mの前方後円墳(国指定史跡)。発掘調査時、暗い石室内にたくさんのコウモリが住んでいたことからこの名が付けられた。飛鳥の石舞台古墳に匹敵する規模をもつ巨大な横穴式石室には、一枚岩をくり抜いた家形石棺が納められている。
飛島 大飛島[おおびしま]と小飛島[こびしま]からなる飛島。大飛島では、奈良時代から平安時代にかけての祭礼遺跡が発見され、水晶球や小壷、皇朝銭、土師器[はじき]など多数の奉献品が出土した(出土品は笠岡市立郷土館に収蔵・展示)。磯釣り客も多く、夏には海水浴客で賑わっている。