こうもり塚古墳 6世紀後半に築造されたといわれる、全長約100mの前方後円墳(国指定史跡)。発掘調査時、暗い石室内にたくさんのコウモリが住んでいたことからこの名が付けられた。飛鳥の石舞台古墳に匹敵する規模をもつ巨大な横穴式石室には、一枚岩をくり抜いた家形石棺が納められている。
備中国分尼寺跡 聖武天皇の勅願によって、国分寺と共に建立された尼寺の跡(国指定史跡)。南北225m、東西108mという寺域に、南大門・中門・金堂・講堂の建物が一直線に配置され、アカマツ林の中に20数個の礎石が往時のまま残されている。
飛島 大飛島[おおびしま]と小飛島[こびしま]からなる飛島。大飛島では、奈良時代から平安時代にかけての祭礼遺跡が発見され、水晶球や小壷、皇朝銭、土師器[はじき]など多数の奉献品が出土した(出土品は笠岡市立郷土館に収蔵・展示)。磯釣り客も多く、夏には海水浴客で賑わっている。