瀬戸大橋 本州四国間架橋3ルートの内、1番早く昭和63年(1988)に完成した道路鉄道併用橋。上は瀬戸中央道、下はJR瀬戸大橋線。櫃石[ひついし]島・岩黒島・羽佐島・与島・三ツ子島を伝い児島~坂出間を結ぶ6つの橋は、下津井瀬戸大橋(吊り橋)、櫃石島橋・岩黒島橋の双子橋(ともに斜張橋)、与島橋(トラス橋)、北備讃瀬戸大橋、南備讃瀬戸大橋(ともに吊り橋)。工期9年6カ月、総工費1兆1338億円。全長12.3km、うち海上部は9.4km。バスで渡るなら、児島駅~与島まで下電バス与島第二駐車場で乗り継いで、与島~坂出駅間は琴参バスが運行している。
下津井の町並み 江戸時代に北前船が寄港し、讃岐金比羅参りの旅人で賑わった港町の風情を今も色濃く残している。海の守り神として崇められてきた祇園神社から吹上漁港にかけての旧街道沿いは、町並み保存地区に指定されており、回船問屋の建物を復元した「むかし下津井回船問屋」をはじめとして、なまこ壁のニシン蔵や格子窓の商家、玉垣などに往時の面影を見ることができる。平成29年(2017)3月公開のアニメ映画『ひるね姫』の舞台となり、注目を集めている。
飛島 大飛島[おおびしま]と小飛島[こびしま]からなる飛島。大飛島では、奈良時代から平安時代にかけての祭礼遺跡が発見され、水晶球や小壷、皇朝銭、土師器[はじき]など多数の奉献品が出土した(出土品は笠岡市立郷土館に収蔵・展示)。磯釣り客も多く、夏には海水浴客で賑わっている。
高島 瀬戸内海航路の要衛として栄え、神武天皇東征時の高島[たかしま]行宮が置かれたという伝説がある。島の南側にある遊歩道の展望台からは、瀬戸内海の穏やかな光景が目前にせまる。数軒のペンションがあり、新鮮な魚介料理が味わえるほか、釣りや観光漁業も楽しめる。