飛島 大飛島[おおびしま]と小飛島[こびしま]からなる飛島。大飛島では、奈良時代から平安時代にかけての祭礼遺跡が発見され、水晶球や小壷、皇朝銭、土師器[はじき]など多数の奉献品が出土した(出土品は笠岡市立郷土館に収蔵・展示)。磯釣り客も多く、夏には海水浴客で賑わっている。
高島 瀬戸内海航路の要衛として栄え、神武天皇東征時の高島[たかしま]行宮が置かれたという伝説がある。島の南側にある遊歩道の展望台からは、瀬戸内海の穏やかな光景が目前にせまる。数軒のペンションがあり、新鮮な魚介料理が味わえるほか、釣りや観光漁業も楽しめる。
白石島海水浴場 島全体が国指定の名勝。総延長500mの白浜はキメが細かくて、水もきれい。シーカヤック・SUP・ウィンドサーフィンも楽しめる。岡山県の三大海水浴場の一つに数えられている。海水浴場に沿って旅館・民宿が立ち並ぶ(6軒)。
本蓮寺 正平2年(1347)に創建された法華宗の古刹。港が一望できる高台にあり、江戸時代には客殿が朝鮮通信使の宿泊所にあてられた。客殿内の謁見の間にある、長さ4.5mの欅[けやき]の一枚板でできた床板は必見。本堂・中門・番神堂は国の重要文化財、三重塔と祖師堂は県の重要文化財に指定されている。国内唯一といわれる海辺の三重塔は、海側からの眺めもよい。