月ケ谷温泉 月の宿 勝浦川を望む高台に湧く湯は、弘法大師ゆかりの温泉。美愁湖を囲む四季折々の景観を眺めながら楽しめる温泉施設は、男女交替制で、2階には阿波の青石を使った湯船の大浴場がある。食事処では椎茸やアメゴの山の幸が楽しめる。日帰り入浴も宿泊も可能だ。
いっきゅう茶屋(関西広域連合域内直売所) 「新鮮・安全・まごころ」をモットーに、上勝町で生産される新鮮で安全性の高い農・林産物や加工品などを販売。年間約3万人が訪れる人気スポット。上勝町内の農家が丹精込めて育てた旬の野菜や果物、長寿の秘訣としてテレビ番組でも紹介された「幻の上勝晩茶」をはじめとする加工品など、取扱商品は年間延べ130種類に及ぶ。2階には木の香り漂う喫茶店があり、美愁湖(正木ダム)を見下ろしながら、地場産野菜を使った「いっきゅう定食」などを味わうことができる。
パンゲアフィールド 上勝町の月ヶ谷温泉村内にあり通年利用できるキャンプ場。グランピング、オートキャンプとコテージがあり、水辺がテーマのグランピングは、室内に薪ストーブがあり冬期も温か。温泉入浴券と朝食がセットになった女子旅プラン(女性3名以上で1人9800円)は、女性キャンパーにおすすめ。夕食はオプションでイタリアンレストランのディナー、または食材提供、持ち込みが可能。
薬王寺 弘仁6年(815)の開基と伝わる四国霊場第23番札所。本堂へは女厄坂33段、男厄坂42段の石段があり、厄年の参拝者が1段ごとに硬貨を置いて登る姿が見られる。さらに、男女厄[だんじょやく]坂61段を登ると昭和39年(1964)に四国霊場開創1150年を記念して建てられた瑜祇塔[ゆぎとう]がある。
平等寺 延暦11年(792)、弘法大師が厄除祈願をしていると薬師如来が現れ、加持をするための水を求めて杖で掘ると乳白色の水が湧き上がり、その霊水で体を清め、薬師如来像を刻み本尊として安置したという。この水により人々が平等に救済されるようにと願いを込め寺号を付けた。本堂左手の井戸は、万病に効く「弘法の水」として崇められている。また、健脚に霊験あらたかで、ご利益を授かった参拝者が奉納した木製の車が、本堂に並べられている。本堂内の頭上には草花を描いた天井画が見事、一見の価値あり。
安楽寺 古くから温泉があったこの地を訪れた弘法大師が、温泉湯治のご利益を伝えた全国でも珍しい寺で、山号を温泉山という。大師自らが、現世の病気や災厄を救ってくれるという薬師如来を彫り本尊とした。現在の本尊は、難病快癒のお礼に奉納されたもので、元来の胎内仏として納められている。寺内には、京都大仏師・松本明慶師が彫った仏像が50体も安置されている。宿坊は、駅路寺(宿に困ったお遍路さんを泊める藩指定の寺)と定められてから400年以上の歴史を持っており、温泉のある宿坊として喜ばれている。