和霊神社 宇和島駅の北にあり、高さ12mの石造りの大鳥居と夏祭りで名高い社。海上守護神として信仰を集め、地元では和霊さまの名で親しまれる。境内脇に掲げられた干支の大絵馬が印象的。宇和島最大の祭り、和霊大祭は7月23・24日に行われ、社前で大漁・豊作を祈る祭典が行われる。松明に照らされた神社前の須賀川に山車に次いで神輿が走り込み、若者たちが御幣を奪い合う「走り込み」は圧巻。
甘味茶屋じゅていむ中央店 宇和島津島のどぶろく「なっそ」を使ったプリン390円、カステラ1620円がおみやげにおすすめ。どぶろくは熱処理されていないため日によって状態が変わり、作る際のおもしろみがある。アルコール分1%未満にもかかわらずほろりとくる。
おのがみ菓子舗 80年の伝統を誇る和菓子店。作家・獅子文六の小説『大番』作品の映画化を記念して作られたこのお菓子は宇和島の銘菓として不動の人気。ほかにも、「全国五つ星の手みやげ」に掲載された唐饅頭や、真珠のささやきなど自慢の和スイーツがいっぱい。
岩屋寺 弘仁6年(815)の創建と伝わる四国霊場第45番札所。寺は岩峰の中腹のわずかな敷地に立つ。境内を覆うようにそそり立つ岩峰群(名勝)は高さ120mもあり、真下に立つ本堂と大師堂(重要文化財)とともに幽玄な雰囲気。本堂までの石段の右手には霊泉が湧く穴禅定[あなぜんじょう]、奥の院には弘法大師が練行を行った迫割禅定[せりわりぜんじょう]がある。古岩屋から約4kmの旧遍路道(国指定史跡)も続いている。
大山祇神社 養老3年(719)、伊予の豪族・越智玉純による遷座とされる伊予一の宮。山と海と武人の神として朝廷・武士の信仰を集め、現在は応永34年(1427)再建の本殿や拝殿・摂社が残り、天然記念物の楠の原生林に囲まれている。国宝8点、重要文化財も多数所蔵。