嘉穂劇場 昭和6年(1931)に創業した、江戸時代の歌舞伎様式を伝える現役の芝居小屋。休演日には劇場内を自由に見学できる。手動式の廻り舞台や木製の枡席、両花道などがみどころ。毎年開かれる旅役者の「全国座長大会」も有名。最大1200名を収容できる。登録有形文化財に指定されている。
飯塚市歴史資料館 「飯塚地方の歴史と文化」をテーマに、考古・歴史・民俗・石炭の資料などを展示。なかでも、市内で発掘された立岩遺跡からの出土品である甕棺[かめかん](重要文化財)や、10面の前漢鏡[ぜんかんきょう](重要文化財)は必見だ。所要40分。
大将陣公園 標高112mの大将陣山に広がる公園。頂上からは筑豊の町並みが見渡せる。桜の時期には、およそ2500本のソメイヨシノが開花し、桜のトンネルを散策するのもおすすめだ。公園内にザイルクライミング、ターザンロープ等の遊具があり、複合遊具施設もあり。遠足や花見などで大変好評だ。
寺町 江戸時代に久留米城防御のため寺院が集められた町。17の寺院が建ち並び、今でも江戸時代の面影が残っている。それぞれの趣ある寺には、久留米で活躍した多くの先人の墓碑がある。最もよく知られた人物は、勤王の志士高山彦九郎・久留米餅の始祖の井上伝・久留米つつじの始祖坂本元蔵・洋画家古賀春江などがいる。
水天宮 全国にある水天宮の総本宮。安徳天皇の生母・高倉平中宮[たかくらたいらのちゅうぐう]に仕えた按察使局[あぜちのつぼね]伊勢が、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の霊を弔うために祀ったのが始まり。安産、子授け、水難除け、子どもの守護神として知られる。
福聚寺 足立森林公園の一角にある黄檗宗[おうばくしゅう]の寺。藩主・小笠原忠真[おがさわらただざね]が寛文5年(1665)に建立した。その後、幕末の長州騎兵隊の兵火や火災などで消失した。本堂は享保2年(1717)に再建。開山堂などは明治以降に建てられた。本堂裏に庭園があり、足立山を借景に自然石を配した雪舟庭は必見。裏山方面の境内は一部見学不可のところがあるので注意しよう。