べんがら村 食と健康をテーマに温泉やレストラン、農産物直売所などを備えた八女市の健康増進施設。令和4年(2022)4月21日リニューアルオープン。浴場は、晴れた日には飛形山を望める磐井の湯と、のどかな田園風景を眺める八女津媛の湯の2カ所。高い天井から柔らかな光が入り明るい内湯には、電気風呂とジェット風呂があり、露天風呂が付いている。サウナは従来の2倍の広さとなり約25名の収容が可能となった。
八女茶の名付け親 許斐本家 このみ園 国選定重要伝統的建造物郡保存地区の八女市福島の白壁の町並みに立つ宝永年間(1704~1710)創業の製茶問屋。2代目当主が「八女茶」の名付け親といい、江戸末期建築のこのみ園(許斐園)本店の店舗は、現存する茶舗としては県内最古のもの。販売するお茶は香り高い八女煎茶をはじめ八女抹茶、玉露などのほか、お茶の雑貨やお菓子なども。町家ギャラリーではお茶にまつわる展示を行っている。
ヤマグチ 創業約150年の老舗で、八女の薄い手すき和紙で作られた八女提灯を購入できる店。文化10年(1813)、八女提灯は、福島町の荒巻文右衛門[あらまきぶんえもん]が素朴な絵を付けた「場提灯」を作ったのが始まりといわれ、内部が透けるようにして花鳥風月や山水などを描いた「涼み提灯」は全国的にも有名。ヤマグチをはじめ八女市内18社のほか、八女伝統工芸館でも、みやげ用に販売されている。
寺町 江戸時代に久留米城防御のため寺院が集められた町。17の寺院が建ち並び、今でも江戸時代の面影が残っている。それぞれの趣ある寺には、久留米で活躍した多くの先人の墓碑がある。最もよく知られた人物は、勤王の志士高山彦九郎・久留米餅の始祖の井上伝・久留米つつじの始祖坂本元蔵・洋画家古賀春江などがいる。
水天宮 全国にある水天宮の総本宮。安徳天皇の生母・高倉平中宮[たかくらたいらのちゅうぐう]に仕えた按察使局[あぜちのつぼね]伊勢が、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の霊を弔うために祀ったのが始まり。安産、子授け、水難除け、子どもの守護神として知られる。
福聚寺 足立森林公園の一角にある黄檗宗[おうばくしゅう]の寺。藩主・小笠原忠真[おがさわらただざね]が寛文5年(1665)に建立した。その後、幕末の長州騎兵隊の兵火や火災などで消失した。本堂は享保2年(1717)に再建。開山堂などは明治以降に建てられた。本堂裏に庭園があり、足立山を借景に自然石を配した雪舟庭は必見。裏山方面の境内は一部見学不可のところがあるので注意しよう。