半潜水型水中展望船さたでい号 客席が海面の下にある半潜水型タイプの船からは、海中に生息するカラフルなサンゴや熱帯魚を間近に見られる。佐多岬周辺は透明度も抜群なので、見ごたえも充分だ。運が良ければ、エメラルドグリーンの海を回遊するウミガメに出会えるかもしれない。運航は1日8回、田尻港での発着。
佐多岬(佐多岬公園) アメリカのニューオーリンズやエジプトのカイロと同じ、北緯31度線が横切る本土最南端の地。大隅半島の南端に位置している。駐車場から突端にある展望台までは、ジャングル遊歩道を歩いて20分ほど。展望台からは開聞岳や種子島などの島々が見える。大泊からはバスの便がないので、事前の確認が必要。
西郷隆盛逗留地 西郷南州翁宿所 西郷隆盛にとって最後の遊猟の地であり、よく訪れた宿。西南戦争のきっかけになった事件の急報をこの宿で受け、「ちょっ、しもたっ」と言って嘆いた。直筆の掛け軸や愛用の火鉢、急須、風呂、手水鉢、さらには猟銃が暴発したときの弾痕までもが当時の面影のまま、色濃く残されている。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。