種子島酒造 広大な自社農園をもつ明治35年(1902)創業の老舗の酒造。安納芋、紫芋、白豊芋など、さまざまな自家製の芋で独特の味わいの本格芋焼酎を造っている。事前に予約をすれば無料で工場見学ができるので、興味があれば申し込んでみよう。売店では、代表銘柄で甕壺仕込みの貯蔵熟成久耀(720ミリリットル1463円)をはじめ、自慢の芋焼酎を試飲販売している。
種子島窯 西之表港から車で5分の静かな山あいにある窯元。明治以降、長く途絶えていた種子島焼は、近年になって唐津焼の名家・中里隆氏によって復活され現在に至っている。鉄砲や刀などの鉄産業で栄えた種子島だけあり、鉄分を多く含む島独特の土を使って焼き上げる器は優しい色で素朴な風合いだ。ビール用マグカップ2000円~と値段も手ごろだ。体験陶芸可。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。