種子島酒造 広大な自社農園をもつ明治35年(1902)創業の老舗の酒造。安納芋、紫芋、白豊芋など、さまざまな自家製の芋で独特の味わいの本格芋焼酎を造っている。事前に予約をすれば無料で工場見学ができるので、興味があれば申し込んでみよう。売店では、代表銘柄で甕壺仕込みの貯蔵熟成久耀(720ミリリットル1463円)をはじめ、自慢の芋焼酎を試飲販売している。
池浪刃物製作所 鉄砲伝来の島として知られる種子島は、古くから海岸で取れる砂鉄を使って刀や鋏などを製作していた地。鉄砲伝来後まもなく国産の種子島銃が造られたのは、この伝統があったためといわれる。ここでは約480年の鉄製品の歴史を今に伝える伝統的工芸品の本種子鋏と、本種子包丁を今も製造・販売。料理界などではブランドとして知られ、結婚式の引き出物などにも喜ばれているとか。3850円~の手ごろなハサミも多いので気軽にのぞきたい。
有村酒造 北緯27度線に浮かぶ鹿児島県最南端の地、与論島の蔵元が有村酒造。与論島はサンゴ礁の隆起でできた一年中温暖な南の小島で、島人の親父たちの御用達となっているのが、客人をもてなすための飲酒儀式「与論献奉」にかかせない島焼酎、奄美黒糖焼酎「島有泉」。黒糖のほのかな甘い香りと爽やかな飲み心地のこの焼酎は、まさに南の島の贈り物だ。ゆっくりゆっくり、島時間で味わいたい。20度(720ミリリットル)1320円。35度(720ミリリットル)1980円。
ゆんぬ・あーどぅる焼窯元 陶芸家の山田幸子氏が開いた窯。「ゆんぬ・あーどぅる焼」とは、島の言葉で与論赤土焼という意味。島の風土にこだわった陶器で、鉄分を多く含む島の赤土を使い、釉薬にも赤土、サトウキビ、ヤシ、ソテツなど島の自然を活用している。手びねり体験は2200円。10時、14時の2回で要予約。